ヘッドスペースGC/MS による医薬品残留溶媒の測定- FID 同時測定-

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はじめに

第十七改正日本薬局方が平成 28 年 3 月に告示,残留溶媒の試験法が一般試験法の項に収載され,医薬品の残留溶媒分析への関心が高まっています。医薬品の残留溶媒試験では,ヘッドスペースガスクロマトグラフ法(GC-FID)が良く使われていますが,定性能力はあまり高くありません。ガスクロマトグラフ-質量分析計(GC-MS)は,マススペクトルによる定性が可能であることから,対象溶媒近傍にピークが検出される場合や,対象溶媒以外の不明ピークが検出された場合等に,各ピークの同定・推定に利用することができます。 ここでは,1回の測定で FIDとMSのデータが同時に得られる検出器分岐システムにより医薬品残留溶媒試験を行った例をご紹介します。

2016.07.12

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