GCMS-TQ™8040 NX
固相誘導体化法による有機酸とアミノ酸分析
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ユーザーベネフィット
- 10分の前処理、23分の分析で高いスループットを実現 - TraverseMS™と組み合わせにより、多変量解析を含み5分で完了 - 糖を選択的に除去することで、突沸や誘導体化試薬のクエンチングを防ぐだけでなく、装置の清浄を維持
はじめに
出汁や甘味飲料など糖を多く含む試料の有機酸やアミノ酸を分析する際、前処理過程で問題が起こることがあります。例えば、凍結乾燥の工程で突沸を起こしてサンプルをロスしたり、誘導体化試薬を添加する工程で糖により誘導体化試薬が消費されアミノ酸の再現性が悪くなる可能性があります。 このような問題を避けるために、サンプル量を減らしたり、希釈したり、スプリット比を上げたりと様々な工夫をしますが、前処理過程以外でも糖は質量分析計にまで達し、汚染することが知られています。差動排気を備えた当社のGC-MSでは堅牢性がありチューニングで補正できますが、糖を選択的に除去する事が望ましいと言えます。 本報では、株式会社アイスティサイエンスのPresh-SPEによる固相誘導体化法を用いて、糖分の多いカフェラテに含まれる有機酸とアミノ酸を分析した結果を報告します。
2020.11.29
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