オートインジェクタ/サンプラを用いた標準試料共注入法

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はじめに

GCでの定量法の一つに精度の良い定量法である内部標準法があります。しかし全ての試料に内部標準物質を添加する必要があるため,検体数が多い場合は非常に煩雑な作業をともないます。島津オートインジェクタAOC-20iとオートサンプラAOC-20sを用いれば,マイクロシリンジで溶媒,内部標準試料,試料の順に吸引し,同時注入することができるので作業量を軽減することが可能です。 内部標準試料は4 mLビンに入れてオートサンプラから試料ビンが搬送されてくる隣の位置にセットします。注入モードの設定はGCsolutionでは【試料+空気+標準試料+空気+溶媒】に,AOC-20i本体で設定する場合は【FUNCTION07を3】に設定します。このモードを用いると,検量線用標準試料,検体共に内部標準物質をあらかじめ添加する必要はありません。しかし吸引誤差が倍増するため,再現性が若干悪化する場合があります。

2008.01.16

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