Nexis GC-2030を用いたベンゼン中のチオフェン分析

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はじめに

チオフェンなどの硫黄成分は、燃焼時に硫黄酸化物を発生させる原因となり、また触媒の被毒成分として知られており、微量であっても影響を及ぼすことから、石油の品質管理などで高感度分析が要求されています。チオフェンは石油精製工程においてベンゼンと共に溶出するため、ベンゼン中の不純物チオフェンを分析する規格が JIS や ASTM にて定められています。 新型ガスクロマトグラフ Nexis GC-2030 に搭載されている炎光光度検出器 FPD-2030 はノズル形状の最適化とデュアルフォーカスシステムの更なる進化により、世界最高レベルの感度を実現しました。石油製品中の硫黄分析などにおいて、高感度で安定した測定を提供します。 本稿では、FPD-2030 を搭載した新型ガスクロマトグラフNexis GC-2030 による、ベンゼン中チオフェンの分析例をご紹介します。

2017.06.27

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