Nexis™ GC-2030
SCD を用いた絶縁油中のジベンジルジスルフィドおよび総硫黄量の分析
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はじめに
油入り変圧器において絶縁油中の硫黄化合物は、変圧器の硫化腐食の原因として知られています。中でも金属不活性剤として絶縁油に添加されていたジベンジルジスルフィド(DBDS)は、硫化腐食の原因物質として報告されており、IEC は絶縁油中の DBDS 分析規格を IEC 62697-1 で発行しています。化学発光硫黄検出器(SCD)は硫黄化合物を選択的・高感度に分析できる GC 検出器です。高い選択性を持ち、夾雑成分の影響を受けることなく硫黄化合物を正確に定量することができます。本稿では、SCD を用いた IEC 62697-1 に準じる絶縁油中の DBDS の分析を行いました。更に、SCD の等モルレスポンス性を利用して、絶縁油中の総硫黄量の分析を行いました。
2020.07.30
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