7月12日(水)

P2-66

siRNAの逆相イオンペアクロマトグラフィーにおける変性条件下での 分離条件探索の効率化

P2-66 siRNAの逆相イオンペアクロマトグラフィーにおける変性条件下での分離条件探索の効率化

siRNAは21~23塩基対からなる低分子二本鎖RNAであり、標的となるメッセンジャーRNAの相同部分を切断することで遺伝子の発現を抑制するRNA干渉(RNAi) の性質を持つことから、医薬品として応用されはじめ、特性解析に適した分析法が求められている。
特性解析には一般に二本鎖を高温条件で変性させ、二つの一本鎖RNAを分離して分析する手法、あるいは二本鎖のまま分析する手法がある。これらはいずれにおいても逆相イオンペア液体クロマトグラフィー(RP-IP) が用いられる。RP-IPでは、移動相に使用するイオンペア試薬の種類や添加濃度、カラムオーブン温度などにより分離パターンが変化するが、変化の挙動はsiRNAを構成するオリゴヌクレオチドの鎖長や塩基構成、修飾の有無などで異なるため、対象配列ごとに分離を最適化する必要がある。

 

 

7月13日(木)

P3-76

分析法開発支援システムを用いた逆相イオンペアクロマトグラフィーによるオリゴヌクレオチドの分離条件の探索と最適化

P3-76 分析法開発支援システムを用いた逆相イオンペアクロマトグラフィーによるオリゴヌクレオチドの分離条件の探索と最適化

アンチセンスオリゴヌクレオチドなどに代表される核酸医薬品は、主に化学合成により製造されるが、合成工程で伸長不良や保護基の除去不良などにより多くの不純物を生じるため、適切な分離・精製が課題となっている。本発表では、伸長不良の不純物を想定し、鎖長の異なるオリゴヌクレオチドの分離を目的として、分析法開発支援ソフトウエアであるLabSolutions MD(島津製作所)を用いて逆相イオンペアクロマトグラフィーによる分離条件の最適化を行った。