DTG-60/60Hシリーズ

TG/DTA同時測定装置

アプリケーション

1. 酒石酸ナトリウムの結晶水脱離反応の観察

酒石酸ナトリウム二水和物をDTGで測定しました。45℃付近から170℃付近に観察される重量減少は15.7%であり,分子量の計算から2分子の水の脱離であることが分かります。TGでは2 段の減量が見られますが,最初の1分子の脱離は幅広い反応でその反応が完全に終了しないうちに次の1分子の脱離反応が起きています。DTAでは74.5℃と137℃の吸熱ピークが2分子の水の脱離に相当します。尚,240℃付近からの減量,吸・発熱ピークは分解に相当します。

Fig.1 酒石酸ナトリウムのTG-DTA曲線

2. シクロデキストリンの分解過程の観察

シクロデキストリンをDTGで測定しました。250 ℃付近より分解が始まっています。吸熱変化と発熱変化が同時に起こるためDTAでは複雑なピークの形状を示しています。シクロデキストリンは環状構造をしており,包接水として内部に水を取り込むことが知られており,この脱水過程が80 ℃付近に測定されています。

Fig.2 シクロデキストリンのTG-DTA曲線

3. アスパルテームの水の脱離と分解の観察

人口甘味料の一つであるアスパルテームをTGDTAで測定しました。TG曲線では3段の減量が見られ,DTA曲線では3つの吸熱ピークが見られます。50 ℃付近に見られる減量は付着水の蒸発,100 ℃付近で見られる吸熱反応を伴う減量は結晶水の脱離と考えられます。180 ℃付近では分解が起こっています。

Fig.3 アスパルテームのTG-DTA曲線

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