天びんの機能・機構に関する用語
LIBROR
島津精密天びんの愛称。LIBROR(ライブラー)とは天びん座の意味。昭和25年に商標登録されて以来、「ライブラー社の天びん」と思い違いをされるほど親しまれている。
PSC(Perfect Self Calibration)
天びんが感度に影響する外気温の変化をキャッチし、天びん自身が内蔵分銅により自動的に校正を開始する。その結果測定者は感度校正を気にかけることなく常に安定した測定ができる。
RS-232C
パソコンとデータのやりとりを行う際のハードウェアの規格。天びん側でもこの規格に準拠しておれば、パソコンから天びんをコントロールしたり、天びんのデータをパソコンに送ることができる。(ただし、Windows®直結機能のない天びんでは通信用ソフトウェアは別途必要 )BX/BWシリーズやAW/AX/AYシリーズはこのための入出力機構(インタフェース)さらにWindows®直結機能を標準装備。
Windows®直結機能
パソコンとケーブル1本で接続するだけで、Windows®で動いているアプリケーションソフト(Excel等)へ天びんのデータを取込める機能。これにより、パソコンへ取り込むための通 信ソフトが不要となった。(特許取得済)
※USBポートを使う場合は、別途変換キットとドライバのインストールが必要です。 Windows® Vista への対応についてはご注意いただく必要があります。 詳細はこちら。
校正、キャリブレーション
標準器(分銅)を用いて計測器(天びん)の表示値とその真の値との関係を求めること。“校正”には測定値の誤差の大きさをあらかじめ定められた修正限界と比較によって判断する“点検”と、現在の表示値が信頼できないと判断した下で、改めて目盛付を行う、“修正”の意味がある。一般的には後者のことをいうことが多い。
校正分銅内蔵形電子天びん
天びん内部に校正分銅(おもり)を内蔵し、ボタン操作などで、簡単に感度校正できるようにした天びん。島津では校正のタイミングを天びん自身が自動的に判断し、校正する機能“PSC”機能やタイマーCAL機能などを盛り込み、より便利にしている。
自己補正機構
特定計量器の電気式はかりで校正分銅を内蔵し、重力加速度の影響を補正することができる機構。目量の数(ひょう量/目量)が6000を超える は、使用する場所で検定を受ける必要があるが、この機構を有するものは、現地で自己補正が可能なのでその必要がない。
スーパーデュアルレンジ
ひょう量(大レンジ)内の範囲であれば、風袋消去して1桁細かい小レンジに切り替えることができるタイプ。大きな容器にわずかな試料を調配合する時などに便利に使用できる。
タイマーCAL
時計機能とモータドライブの分銅を天びんが内蔵しており、あらかじめ設定した時刻に天びん自身が内蔵分銅により校正を開始する機能。これにより、始業前・昼休み・夕方など測定作業の邪魔にならない時刻に自動的に校正ができるようになった。
電磁式
電磁力平衡方式または電磁力補償式ともいう。被計量物の重量を電磁力でつり合わせ、そのときの電流の大きさから、ものの重さ(質量)を検出する方式。高精度はかりの主流。
ロードセル式
負荷される重量または力に応じた信号を出力する荷重変換器(ロードセル)を使用して重さを検出する方式。分解能は最高1/10000程度だが、構造が簡単で堅牢なので、分解能をそれほど要しないはかりに使用される。この他、中間的なものに音叉式がある。
ワンボタン校正
モータドライブの分銅を内蔵。ボタン操作だけで極めて簡単に校正できる。