天びんの機能・機構に関する用語
LIBROR
島津精密天びんの愛称。LIBROR(ライブラー)とは天びん座の意味。昭和25年に商標登録されて以来、「ライブラー社の天びん」と思い違いをされるほど親しまれている。
PSC(完全自動感度調整)
天びんが感度に影響する外気温の変化をキャッチし、天びん自身が内蔵分銅により自動的に感度調整を開始する。その結果測定者は感度調整を気にかけることなく常に安定した測定ができる。
RS-232C
パソコンとデータのやりとりを行う際のハードウェアの規格。天びん側でもこの規格に準拠しておれば、パソコンから天びんをコントロールしたり、天びんのデータをパソコンに送ることができる。
Windows®直結機能
Window直結機能は、Windows95/98/2000/Me/XPで計量値をとりこむための機能です。WindowsVISTA以降のPCをお使いの場合は、最新の取扱説明書をご参照ください。
最新の取扱説明書には、Windows直結機能の設定方法は掲載しておりません。Windows直結機能を使われる方は、下記の取説をご参照ください。
・TW/TX/TXB ・MOC63u ・UW/UX ・AU ・BW-K/BX-K ・MOC120H
校正と感度調整
校正は標準器(分銅)と測定器(天びん)を比較してどの程度ずれ(誤差)があるかを明確にすることで、感度調整は標準器(分銅)を使ってずれ(誤差)を修正することを指す。内蔵分銅による感度調整を行っておけば、外部基準分銅での点検・校正の頻度を減らすことが可能。
分銅内蔵モデル
天びん内部に感度調整用分銅(おもり)を内蔵し、ボタン操作などで、簡単に感度調整できるようにした天びん。島津では感度調整のタイミングを天びん自身が自動的に判断し、感度調整する機能“PSC”機能やタイマーCAL機能などを盛り込み、より便利にしている。
自己補正機構
特定計量器の電気式はかりで感度調整用分銅を内蔵し、重力加速度の影響を補正することができる機構。目量の数(ひょう量/目量)が6000を超える は、使用する場所で検定を受ける必要があるが、この機構を有するものは、現地で自己補正が可能なのでその必要がない。
スーパーデュアルレンジ
ひょう量(大レンジ)内の範囲であれば、風袋消去して1桁細かい小レンジに切り替えることができるタイプ。大きな容器にわずかな試料を調配合する時などに便利に使用できる。
タイマーCAL
時計機能とモータドライブの分銅を天びんが内蔵しており、あらかじめ設定した時刻に天びん自身が内蔵分銅により感度調整を開始する機能。これにより、始業前・昼休み・夕方など測定作業の邪魔にならない時刻に自動的に感度調整ができるようになった。
電磁式
電磁力平衡方式または電磁力補償式ともいう。被計量物の重量を電磁力でつり合わせ、そのときの電流の大きさから、ものの重さ(質量)を検出する方式。高精度はかりの主流。
ロードセル式
負荷される重量または力に応じた信号を出力する荷重変換器(ロードセル)を使用して重さを検出する方式。分解能は最高1/10000程度だが、構造が簡単で堅牢なので、分解能をそれほど要しないはかりに使用される。この他、中間的なものに音叉式がある。
ワンボタン感度調整
モータドライブの分銅を内蔵。ボタン操作だけで極めて簡単に感度調整できる。