TOC-1000e S - 特長
超純水用オンラインTOC計
"難分解性有機物"の高い検出能力
尿素など難分解性有機物を検出する高い酸化力
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半導体製造プロセスでは様々な原水から大量の超純水を精製します。この精製プロセスでは、不純物を出来る限り取り除くことが求められます。特に尿素は除去が難しいとされており、残留してしまうとアンモニアガスが発生し、後の半導体部材の加工において不良発生の原因になり得ます。尿素は難分解性有機物であり、同様の原理を持つオンラインTOC計でも検出能力が不十分であるという課題がありました。 TOC-1000e S はエキシマランプからのエネルギーの高い短波長光を「Active-Path」構造で試料に照射することで、尿素など難分解性有機物を高感度に検出することができます。
回路線幅の不良個所
不純物混入時の“高い応答性”
不純物混入を迅速に捉える応答性
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超純水中の不純物の存在を早期に発見することは、半導体部材の不良品発生を未然に防ぐことに繋がります。TOC-1000e Sの測定流路は、エキシマランプと導電率計を直列に連結したシンプルな構造です。装置に取り込む試料水の一部を連続的に測定流路に送り込んで測定する仕組みとなっており、予期せぬ不純物の混入をオンタイムで捕捉することができます。
内部構造と測定原理
世界トップクラスの“小型軽量”
コンパクトで軽く、据付も容易
測定ポイントへの移設もスムーズ
TOC-1000e S は装置重量が約3kgと小型で軽く、卓上での使用のほか、オプションのブラケットを追加すると壁面やポールへも簡単に取り付けできます。いずれの場合も、装置の側面にバイアルサンプラを取り付けることで、その場で校正することも可能です。
測定ポイントまでの持ち運びも簡単です。稼働中である装置のメンテナンス時など、バックアップ装置としても活躍します。
視認性の良い大きな画面とインジケータ
大きな画面と明瞭なUI により、抜群の視認性と操作性を実現し、日々の測定値の確認やデータ出力およびメンテナンス等の作業効率の改善に貢献します。また、インジケータは装置状態をそれぞれ異なる色の点灯で示します。
モニタ表示
インジケータ
業務効率を向上する”使いやすさ”
1年間メンテナンスフリー、メンテナンスは工具フリー
装置はシンプルな構成で 1年間部品交換不要です。
装置本体の定期交換部品はエキシマランプとポンプヘッドのみ。
どちらも装置の前面からアクセスでき、工具を使用せず簡単に取り付け、取り外しが可能です。

エキシマランプの交換

ポンプヘッドの交換
バイアルサンプラを使用して現場で校正可能
すぐに使える調製済み標準液もご用意
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バイアルサンプラと調製済み標準液(共にオプション品)を使用すれば、現地にて簡単に校正とバリデーションが実施できます。作業の手順はタッチパネル上で分かりやすく表示されます。
また、新しく搭載した“オンライン校正機能”を用いてリファレンス値で校正することで、複数装置の併用や装置入替の際の濃度管理を適切に行うことができます。
調製済み標準液
データ出力およびWebブラウザ機能
見やすく、利用しやすい形式でデータを出力
テキスト形式(CSV 形式)とPDF 形式のデータをUSBメモリに出力できます。
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テキストファイル
カンマ区切り(CSV)、またはタブ区切り。表計算ソフトに読み込ませて使用可能。
テキストファイル
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デイリーレポート(PDFファイル)
一日分の測定結果を数値の一覧とトレンド表示で
見やすくまとめたレポート。
デイリーレポート(PDF)
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外部入出力
標準搭載の外部入出力キットを使用すると、アナログ出力(4-20 mA)による測定値の出力や、接点出力による警報やイベントの出力が可能になります。
離れた場所からWeb でデータを確認
TOC-1000e Sをネットワークに繋いで、離れた場所にある装置の測定値を、お手元のPCやタブレットから確認することができます。
Webブラウザで閲覧できるので、特殊なソフトは必要ありません。データをファイルとしてダウンロードすることも可能です。装置が離れた場所にあっても、装置が何台あっても、現場を巡回する必要はありません。

水銀フリーのエキシマランプを採用
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TOC-1000e Sは、酸化部に水銀を使用しないエキシマランプを世界で初めて採用したオンラインTOC計です。エキシマランプは波長172 nm のエネルギーの高い光を瞬時に点灯・点滅させることができ、酸化時のみ点灯させることでランプの劣化を低減します。さらに、エキシマランプからの光を効率良く試料に照射する「Active-PathTM」構造により試料中の有機物を酸化します。
Active-Path構造
- 光源と試料流路を一体化
- 光源が流路に距離なく接して取り囲み、試料に紫外光を効率良く照射
- 流路の形状がシンプルで、コンタミやキャリーオーバーに強い
- ランプの外装には紫外光を通さない素材を使用。誤って人が目を傷めたり、装置内にオゾンが発生したりすることがありません。

一般的な装置の問題点

- 空気の層が紫外光を吸収してしまい、紫外光が試料に効率よく届かない
- ランプから遠い部分には紫外光が当たりにくい
- 紫外光と空気中の酸素が反応して装置内でオゾンが発生してしまう

