LabSolutions™ RF - 特長
分光蛍光光度計制御用ソフトウェア
LabSolutions RFランチャーからすべての機能を起動
スペクトル測定,定量測定など測定動作ごとにLabSolutions RFランチャーに整理されています。あとは測定したい機能を起動するだけです。
また,よく使うWindowsアプリケーションをLabSolutions RFランチャー上に追加して登録できます。
スペクトル補正
スペクトル補正機能を標準搭載しました。
自動でスペクトル補正されたスペクトルが得られます!
光源の放射特性や光学系の分光特性などの装置関数を補正した励起/蛍光スペクトルを求めるためのスペクトル補正関数を,標準で登録しています。また,自動で補正スペクトルが得られますので,別の装置で測定したスペクトルと容易に比較することができます。
登録されているスペクトル補正関数は島津独自の補正手法により,値付けされた標準光源を使用して求められています。また,積分球ユニットを使用すると,特別な光源を使わずに,スペクトル補正関数を作成することができます。
スペクトル補正の概念
ある試料には2つの蛍光ピークがありました。この試料を装置Aと装置Bで測定したところ,装置Aの蛍光スペクトルでは左の,装置Bでは右の蛍光ピークの強度が高くなっていました。実は,装置A・Bともに,光源の放射特性や光学系の分光特性などの装置関数が異なるため,スペクトル上のピークの強度や位置が異なるのです。スペクトル補正を行って,光源や装置内の光学系の特性を差し引くと,同じスペクトルになり,短波長から順に大きくなる2つのピークがあることがわかります。
異なった装置で測定したスペクトルを比較すると,装置特性の違いの影響が無視できません。スペクトル補正を行うことで,異なった装置で測定したデータを比較することができます。
3次元測定
高速な3次元測定ができます。
励起波長を順番に変えながら蛍光スペクトルを測定すると,励起-蛍光の3次元蛍光スペクトルが得られます。この3次元蛍光スペクトルから,最適な励起波長,蛍光波長を検討することができます。この3次元蛍光スペクトルのパターン(形)の違いから,試料の種類の区別,産地の判別ができる場合があります。
RF-6000では,最大60,000nm/min.の速度で波長をスキャンすることができるので,最大波長範囲の3次元測定を行っても,短時間で3次元蛍光スペクトルを得ることができます。
定量
高感度な定量測定が簡単にできます。
濃度のわかっている試料の蛍光スペクトルのピーク強度,ピーク面積から,検量線を作成します。作成した検量線に濃度が不明の試料の蛍光スペクトルを当てはめて,濃度を計算できます。計算された濃度を,いろいろな計算式に当てはめて,さらに計算することができます。また,しきい値を決めて合否判定をすることもできます。
レポート作成と印刷
簡単作成レポートフォーマット
レポート上にレイアウトしたいデータをドラッグ&ドロップするだけで,自由な印刷レイアウトを作成することができます。ドラッグ&ドロップレポートイメージを,印刷プレビューを実行しなくても,確認することができます。
蛍光量子収率/蛍光量子効率
蛍光量子収率/蛍光量子効率測定も簡単に行えます。
量子収率がわかっている標準試料と,未知試料の蛍光スペクトルを比較して,蛍光量子収率を計算できます。
また,100mmø積分球ユニットを用いて,蛍光量子効率を計算することができます。
直感的に操作できる画面デザインにより,だれにでも簡単に蛍光量子収率・蛍光量子効率測定ができます。
蛍光量子効率測定画面
(硫酸キニーネの蛍光量子効率測定)
バリデーションと装置管理
バリデーション機能により性能診断が行えます。
JIS K 0120 蛍光分光分析通則で記述されている性能確認の手順に従った性能バリデーションをサポートします。
※波長正確さ,分解,波長繰り返し精度を確認する場合には,オプションの水銀ランプユニットが必要です。