HMV-Gシリーズ - 特長
マイクロビッカース硬度計
優れた自動読取機能(G31シリーズ)
ビッカース硬度測定は、くぼみの対角線長さ測定が必要です。HMV-Gシリーズ用PCソフトウェアが、デジタルカメラによって取り込んだ画像からくぼみの対角線長さを自動測定しますので、作業者の個人誤差によらず安定した結果が得られます。
初めてでも使えるソフトウェア(G31シリーズ)
大きな作業の流れを視覚的に追随しやすく配置し、どなたでも簡単にお使いいただけます。
*2 FA機のみ対応 |
Wordレポート機能
試験結果レポートをWordファイル形式で自動作成できます。テンプレート(.dotx形式)をあらかじめ作成しておけばオリジナルのレイアウトでレポートを自動作成可能です。
※ レイアウトを変更するには、Microsoft Word 2016 以上が必要です。
※ Word がインストールされていないPCでも、PDFファイルへの直接変換が可能
試験結果データの信頼性向上
データはサーバPCで管理したい
●結果は自動保存
●ネットワーク上のPC へも保存可能
誰が試験したか管理したい
手動測定で結果を勝手に変えられたりしない?
●試験実施者名の保存
●手動測定のパスワード制限
レンズ毎画質調整機能
レンズ毎にカメラ映像の明るさ等見え方が変わる場合でも、個別に画質調整(明るさ、コントラスト等)を保存することができます。
日常点検推移グラフ
日々の結果を選択するだけで、データ推移のグラフが作成できます。
電動ステージで試験の自動化(FAシリーズ)
エッジ検出・エッジパターン自動作成機能
サンプルのエッジを自動で検出し、「平行パターン」「領域パターン」「直交/ 千鳥パターン」を自動で作成できます。円形サンプルの場合、中心座標を自動算出や試験位置の角度/半径の任意設定が可能な「円パターン」も作成できます。
試験パターンの自動作成機能
パターン試験
試験位置パターンを自動で設定。設定可能パターンは10 種類(任意位置設定も可能)。
アプリケーション例
自動車歯車の試験
歯車のエッジを検出し、歯車内の硬度を計測できます。また、試験位置毎に試験力を変えることも可能です。
硬化層深さの測定(JIS G 0559,ISO 3754)
焼入状態を確認する硬化層深さ判定ができます。
ステージビューワ機能
指定の範囲を撮影・合成することで,大きなサンプルの全体像を見ることが可能です。画面をダブルクリックするとその位置へXYステージを移動できます。
電動マイクロメータ(オプション)
HMV-G31機の手動ステージのマイクロメータヘッドと入れ換えることで、電動XYステージの機能を利用可能になります。既にお持ちのHMV-G31/HMV-G21機に後付けも可能です。
※ XY方向のみです。Z軸方向用電動マイクロメータはありません。
仕様
適合硬度計・XYステージ | HMV-G31、HMV-G21 標準付属手動式XYステージ(面積100×100 mm) |
---|---|
駆動方式 | ステッピングモーター駆動、オープンループ制御 |
ストローク | X軸、Y軸とも ±12.5 mm(0 ‒ 25 mm) |
移動速度 | 最大2 mm/s |
位置決め精度 | 0.02 mm / 10 mm |
往復切り返し時のバックラッシュ | 0.003 mm以下 |
移動分解能 | 0.001 mm |
所要電源 | 単相 AC 100 V 100 VA(50 / 60Hz) ※接地付コンセントをご用意下さい。(D種接地 接地抵抗100Ω以下) ※この他に硬度計本体、パソコン用電源が必要となります。 |
パーソナルコンピュータ | HMV-G 用推奨パソコン仕様に準じます。 OS Windows® Intel® Core™ i5-6500 以上(Windows® 10) USB ポート USB2.0(フルスピード) 1個使用( この他に硬度計本体が2個使用) |
シーンに合わせて選べるラインアップ
HMV-G31シリーズ
斬新なGフレームを採用したデジタルカメラ内蔵の自動測長機能を標準化
Gフレーム
角が無く優しいスタイル、負荷を均一に分散する安定したフォームを採用しました。奥行き方向に広がっており作業空間が広いため、手元も明るく操作性も向上します。また、大きなサンプルでも設置ができます。フレーム中央部は吹き抜けになっており、従来では設置できなかった細長いサンプルでもそのまま試験が可能です。
多連レボルバ(Dタイプ)
圧子を2個、レンズを4個取り付けが可能です。
任意の試験力設定
電磁力制御によって、9.807 mN(HV0.001)~19.61N(HV2)までの範囲で任意の試験力で試験ができます。(最小9.807mN単位)
試験条件アシスト機能
想定硬さから最適なレンズを選択、または、想定押し込み深さと硬さから最適な試験力を決定できる試験条件アシスト機能を搭載しています。
破壊じん性測定
圧子を押し込んだ際に発生したき裂長さが計測できるので、脆性材料の破壊じん性値の計測が可能です。
測定モード設定
試験毎にくぼみを読みとる標準試験と試験回数分の負荷を行った後、連続して読みとる連続試験を選択できます。
インテリジェンスソフトウェア
想定硬さと想定押込み深さから自動で最適な押し込み試験力を設定します。さらに、想定硬さから最適なレンズ倍率を自動で設定します。
自動高速読み取り
1サンプル最短0.3秒で読み取りが可能です。
デジタルカメラ内蔵でコンパクト
デジタルカメラを内蔵し、コンパクトになりました。
自動レンズ切換(Tタイプ)
自動読取後、くぼみの大きさにあわせてレンズが自動で切り換わります。
傷面の読み取り
鏡面研磨したサンプルだけでなくエッチングなどで傷のあるサンプルでも読み取りが可能です。
日常点検推移グラフ
ロット毎の平均硬さをグラフ表示し、硬さの推移を確認できます。
カラーカメラモデル
「カラーで観察したい」というニーズに合わせて、従来からのモノクロカメラ搭載モデルに加え、カラーカメラを搭載したモデルも用意しました。汎用的なPCとのUSB通信
USBケーブル2本のみでPCと接続できます。(電動ステージ付きを除く)
電動マイクロメータ(オプション)
HMV-G 31/HMV-G21ご購入後でも、電動マイクロメータオプションを後付けすることで簡易型電動XYステージの機能をご利用いただけます。
たとえばこんなシーンを想定しています
表面処理、エッチング分野
- 熟練作業者が減少し、測定者によるデータのばらつきが大きくなった。
- リードフレームや機械部品の表面に傷があり、くぼみの寸法長さ測定が大変。
- 品質安定性を評価するために統計管理を行いたいが、人手が足りない。
- 硬さの分からないサンプルも測定したい。
電池分野
- 太陽電池の配線のような金属箔の硬さを評価したいが、試験力が大きすぎて箔の測定ができない。
- マイクロビッカース硬度だけでなくヌープ硬度などの他の硬度も評価したいが、圧子の取替作業が大変。
- 硬いものから柔らかいものまで色々な材料を評価したいが、試験力が適正でなかったり、レンズ倍率がくぼみに合わないことがあり使いにくい。
HMV-G31-FAシリーズ
電動XYZ ステージと専用ソフトウェアで高効率な完全自動測定
ステージビューワ
ステージ上をサーチし、画像データを重ね合わせ全体画像を作成します。また、求めた全体画像から測定位置へのステージ移動が可能です。
サンプル形状自動認識
サンプル形状を認識し、サンプル形状を利用した試験位置設定が可能です。
汎用試験パターン設定
汎用的なエクセルデータを使って試験位置の座標設定ができます。そのため、専用ソフトをインストールしていないPCでのプログラム作成も可能です。サンプルの向きにあわせる角度調整は実際のサンプルを見ながら簡単に調整ができます。
たとえばこんなシーンを想定しています
機械工業分野
- 自動車、航空機、油圧機器などに使われるような歯車や複雑な形状の部品の硬さ分布を評価したいが、測定位置決めが面倒。
- 熱処理による硬化深さを評価したいが、測定点の位置決めと計算が面倒。
- 試験点数が多く、測定が大変。
HMV-G30シリーズ
電源ON で素早く測定、教育現場でも活躍
簡易試験モード
試験力と保持時間のみを設定し,すぐに試験可能な簡易試験モードの選択が可能です。
LCDでのデータグラフ表示
データはグラフとして表示され、データの再選択および再測定が簡単です。
LCDタッチパネル
シンプルな画面構成で簡単に使用できます。試験条件設定の他に結果をまとめた統計グラフも表示されます。
USBダイレクト転送
装置にUSBメモリを接続するだけで、自動的にデータがCSV 形式でUSBメモリに保存されます。
(暗号化・セキュリティソフトウェア等の無いUSBメモリを使用下さい)スリープモード
装置を使っていないときは、余分な電力を使わないようスリープモードが起動します。
たとえばこんなシーンを想定しています
輸送機分野
- カムシャフトのような長尺形状のサンプルの硬さを評価したいが、装置と干渉するために必要な場所の試験ができない。
- 現場でパソコンを使いたくない。
- 初めてのサンプルを試験するときなど、どの程度の押し込み力にすればよいか、どの程度拡大して測定すればよいか分からず悩んでしまう。
ニーズに合わせて選べるタイプ
高画素カラーカメラタイプ
試験前など試料表面性状を確認するために表面色の目視が必要な場合、硬度計に試料をセットして試料表面を確認し、そのまま試験することができます。
スタンドアロンタイプ(HMV-G30)
カラータッチパネルを採用し、条件設定、くぼみ長さ測定、結果表示が簡単に行えます。PCとの接続は不要です。
標準試験モードでは、試料情報、形状補正、合否判定等の細かな条件を設定し試験ができます。また、破壊じん性試験にも対応しています。
デジタルマイクロメータヘッドの使用により、G30シリーズでも硬化深さグラフ測定が可能です。
想定硬さから、最適なレンズ、または試験力を決定する試験条件アシスト機能を搭載しています。