Shim-pack MAYI 2 シリーズ - 特長
前処理カラムラインアップ
高分子化合物を排出/除去
以下にサイズ排除クロマトグラフィー用の分子量標準試薬(プルラン)の測定結果を示します。通常のシリカゲルであれば、相互作用によって保持してしまいますが、親水性コーティングを施すことで高分子がサイズ排除効果により非保持で溶出します。(サイズ排除は分子サイズによる分離のため、同じ分子量であっても排除限界は異なる場合があります。)

*固定相は修飾せず、親水性コーティングのみ施したシリカゲル充填剤で測定しています。
より迅速なクリーンアップを実現
Shim-pack MAYI 2 シリーズは充填剤とカラムボディの最適化により最大耐圧60 MPa(内径2 mmは50 MPa) まで対応します。 これにより、試料注入時の流量を上げることができ、より迅速に高い効率で高分子を排出することができます。以下に、カゼインをモデル高分子化合物として排出効果を確認した事例を示します。カラムを取り付けずに分析したときのカゼインの面積値を100%としたとき、各流量における非保持のカゼインの面積値から排除率を計算しました。流量を上げることでより高い効率で排出できていることがわかります。

- *カゼインの分子量は、種類ごとに異なり、α-カゼインは約2.5~2.7万、
β-カゼインは約1.7~2万とされています。
そのため、分子量が小さい一部のカゼインは一部保持されていると考えられます。
高い高分子化合物の排除率と、低分子化合物の回収率を実現
Shim-pack MAYI 2 シリーズは高い高分子排出能力に加え、低分子化合物を高回収率で保持することができます。以下にLog D (pH依存の疎水性(親油性)指標)の異なる複数の低分子化合物を用い、他のオンラインクリーンアップ用カラムと回収率を比較した結果です。このとき固定相にはすべてC18を用いています。Log Dが1を超える化合物において、Shim-pack MAYI 2 C18-60が最も高い回収率を示していることがわかります。

前処理の簡略化と分析の堅牢性向上を実現
Shim-pack MAYI 2 シリーズは特にトラップアンドエリュートシステムで用いることで分析に不要な高分子を排出し、後段の分析カラムへターゲット化合物を効率よく導入することができます。これにより前処理を簡略化するだけでなく、分析カラムや検出器に高分子が流れ、詰まることを抑制し、堅牢性の高い分析を実現します。以下は未処理の牛乳試料をShim-pack MAYI 2 カラムと一般的に用いられるカラムに複数回注入した際のクロマトグラムと、圧力変化を示しています。
一般的なカラムでは、注入回数が増えるにつれ圧力が上昇し、60回分析で約7.5 MPa高くなっています。一方Shim-pack MAYI 2 では100回以上分析後もほぼ圧力変化が起きていないことがわかります。
Shim-pack MAYI 2 C18-60(30 mm x 2.0 mm、50 μm)
繰り返し注入時のクロマトグラム
繰り返し注入時の圧力変化
一般的なC18カラム(10 mm x 4.6 mm、5 μm)
繰り返し注入時のクロマトグラム
繰り返し注入時の圧力変化