IonFocusユニット

新開発のフォーカス電極により,イオンのみを効率よく質量分析計内部に導入できます。夾雑成分は除去されるので,汚れによる影響が少なく,安定した分析が可能です。さらに,ESIヒータの熱効率の改善とヒーティングガス流量の上限値の拡張により,脱溶媒の効率が向上しました。そのため,ステロイドホルモンのようなイオン化しにくい化合物の,さらなる高感度分析が可能となります。以下に脱溶媒効率改善によるステロイドホルモンの感度向上を示します。最適なイオン化条件を設定することで,LCMS-8060NXでは従来装置と比較して,シグナル強度が向上しました。

新技術による頑健性の向上

LCMS-8060NXの優れた頑健性は,装置を汚染しやすい生体由来のサンプルの連続分析に威力を発揮します。下記データは,ヒト血漿中に添加したアルプラゾラムを連続分析し,面積値と面積比(内部標準物質:アルプラゾラム-d5)をプロットしたものです。より過酷な条件で頑健性を評価するため,バルブを用いた夾雑成分の除去は行わず,合計15,000回の連続測定を行いました。結果は下図に示すように,面積値再現性 1.79%RSD,面積比再現性 1.71%RSDという非常に安定したデータを示しました。
このようにLCMS-8060NXは,尿や血液に代表される夾雑成分を多量に含む試料の連続測定においても抜群のデータ安定性を維持します。

ヒト血漿中に添加したアルプラゾラムの連続分析結果

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