HS-20 NXシリーズ - 特長
ヘッドスペースサンプラ
Next Level Performance
低キャリーオーバー
アイソレーションガスフローを採用したHS-20 NX シリーズは、キャリーオーバーを従来比1/10 に低減しました。高沸点化合物や高極性化合物など幅広い化学種の分析に対応し、確かな分析結果が得られます。
アイソレーションガスフロー
アイソレーションガスフローによって従来のヘッドスペースサンプラの課題であった、サンプリング時のベント流路からの試料拡散を防ぎます(特許申請中)。吸着性が高い化合物のキャリーオーバーを低減し、何度もブランクランを繰り返す必要がありません。
医薬品中の残留溶媒分析
USP 467
医薬品残留溶媒分析ではDMF溶媒での分析後に水溶媒での分析を行うことがありますが、HS-20 NXではDMF のキャリーオーバーに悩まされることはありません。異なる溶媒種、濃度差の大きい試料の分析時には、低キャリーオーバーを実現するHS-20 NXが有効です。
高い分析再現性
オーブン下部からのサンプルバイアル搬入機構により、高い分析再現性を実現しました。島津独自のサンプルバイアル搬送システムは、オーブンへのバイアルの入出時にオーブン内の熱が逃げることを最小化し、繰り返し分析時でも高い温度安定性を維持します。
一般的なHSサンプラ
バイアル搬送時に内部の熱が逃げやすく、オーブン温度が一時的に低下
HS-20 NX (米国特許第8806965 号)
オーブン下部からの搬送だと内部の熱が逃げにくく、オーブン温度の安定性が向上
高温対応&不活性ショートフローパス
バイアルオーブンとサンプルラインは300℃、トランスファーラインは350℃までの高温設定が可能です。また、サンプル流路は不活性かつ最短距離で設計されており、高沸点化合物を含む測定対象成分の吸着やピークの広がりを抑制します。
代替キャリアガス対応
最新式の電子フローコントローラーAFC を採用したHS-20 NX シリーズでは、定線速度/ 定流量/ 定圧モードでの高精度のキャリアガス制御が可能です。ヘリウムからの代替キャリアガスである窒素/ 水素使用にも対応し、分析メソッドの移管も容易に行えます。
Superior Usability
カラム取り付け作業を簡便化
ClickTek NXコネクター
Nexsis GC-2030で採用されたClickTekを改良し、ヘッドスペースサンプラーに適用しました。誰でも簡単、かつ、工具レスでのカラム接続が可能になり、カラム交換やシステムメンテナンス時のオペレータの負担を軽減します。
ラボの生産性向上
簡単アクセス&自動オーバーラップ分析
HS-20 NX はユーザーがアクセスしやすい位置にサンプルトレイを配置しました。また、最大12 本のバイアル保温が可能なため、バイアル加熱時間が長いメソッドでも、総分析時間を最適化する自動オーバーラップ分析で、ラボの生産性を向上させます。