高分子添加剤ライブラリ Ver.2 - 特長
GC/MSマススペクトルライブラリ
約5,800種のマススペクトルを収録
590種の高分子材料向け添加剤および添加剤の熱分解GC/MS分析の熱分解生成物のマススペクトルを5,775収録するライブラリ*と、市場での使用状況や化学物質規制情報を基に選定した分析要求の高い化合物65種のマススペクトルを収録したライブラリで構成されます。合計で5,840種のマススペクトルを収録し、高分子添加剤の分析を強力にサポートします。Ver.2ではゴム分野で用いられる加硫促進剤等の登録を新たに拡充し、約1,000スペクトルが追加されています。
*フロンティア・ラボ社製 “F-Search 添加剤ライブラリ ADD-MS22B”
保持指標、添加剤分類情報を登録
すべての化合物について保持指標が登録されています。保持指標を活用したライブラリ検索結果の絞り込みにより、精度の高い化合物の同定が可能です。また添加剤の分類情報も登録されており、添加剤の詳しい知識がなくてもライブラリでヒットした化合物がどのような添加剤に関与するかが分かります。
“Ready to Use Method” を提供
GC条件やMS測定パラメータがあらかじめ登録されたGC/MSメソッド、PY条件があらかじめ登録されたPYメソッドを提供します。誰でも簡単に最適な分析条件で分析を開始できます。
さまざまなGC/MSシステムで使用可能
樹脂中添加剤分析に広く用いられる熱分解GC/MSはもちろん、液打ちGC/MSなどさまざまなGC/MSシステムで使用可能なライブラリです。幅広いお客様の添加剤分析をサポートします。
用途
高分子材料(樹脂部品、ゴム、食品包装、インク、など)に含まれる添加剤の解析。
機能紹介
スペクトル類似度と保持指標を用いた絞込み
類似構造をもつ化合物がたくさんある添加剤成分では、マススペクトルだけの類似度検索では複数の候補化合物が上位にヒットする場合があります。保持指標でフィルタリングすることで候補が絞り込まれ、効率よく同定することが可能になります。

添加剤の分類情報の確認
添加剤の分類情報(可塑剤、難燃剤など)が登録されているので、ヒットした化合物がどのような添加剤に関与するのかを確認するのに役立ちます。

LabSolutions Insight Explore GCMS を用いたデコンボリューション解析
夾雑成分との分離や微量化合物の検出が可能なデコンボリューション解析と本ライブラリを組み合わせることで、より高精度な添加剤解析を実現します。
熱分解-GC/MSによるポリスチレン中添加剤 (100 mg/kg)の分析例