TOC-4200 - 特長
オンライン用水質分析計
離れた場所からの管理を可能にする様々な機能
デジタルBUSによる
双方向通信ネットワークに接続可能
デジタルBUS規格(Modbus)に対応しています。一系統の信号ラインで複数の機器を双方向で管理可能です。
Webモニタリング機能*1
ネットワークに接続されたPC上で,世界中どこからでも測定データや装置の状態をリアルタイムでモニターできます。
*1 Webモニタリング機能は,オプションです。
幅広いサンプル,多彩な測定方法に対応
純水~高汚濁水まで測定可能
測定可能レンジは,0-5mgC/Lから0-20,000mgC/L(試料希釈50倍)に対応可能です。また,オプションの使用で0-1mgC/Lレンジの高感度測定にも対応できます。
高汚濁水用の懸濁試料前処理器は,独自の洗浄機能,動作シーケンスにより「詰まり」や生物性懸濁物の発生を抑えます。純水用の試料前処理器は,試料の環境への暴露を抑え,環境からの試料汚染を抑えます。
自動希釈機能を標準搭載
試料の自動希釈機能(2~50倍)を標準搭載しました。自動希釈機能は測定レンジに関わらず使用できます。
強酸,強アリカリ,高濃度の無機塩などを含むサンプルを測定する場合の消耗品寿命を延ばすことができます。
塩類を含む試料測定のメンテナンス頻度を低減
高塩試料用燃焼管キットを使用すると,海水など塩分を多く含む試料測定において燃焼管や触媒の寿命を長くし,メンテナンス頻度を下げることができます。
多彩なTOC測定,TN測定も可能
TOC-4200は,オプションを加えることで複数の測定方法に対応することができます。
標準のNPOCおよびTCの測定に加え,オプションを付加することで,差引法TOC(=TC-IC),加算法TOC(=POC+NPOC)など,多彩なTOC測定に対応できます。また,TN測定にも対応可能です。
オプションにより付加される測定項目
オプション | 対応可能な測定項目 |
標準(オプションなし) | TC,NPOC |
TNオプション*2 | TC,NPOC,TN |
IC測定オプション | TC,NPOC,IC,TOC(TC-IC) |
IC-POC測定オプション | TC,NPOC,IC,POC,TOC(TC-IC),TOC(POC+NPOC) |
メンテナンス性の向上,低ランニングコストの実現
キャリアガスの精製機能
キャリアガスの精製機能を標準で装備しました。施設内の計装エア,コンプレッサエアを精製しキャリアガスとすることで,ランニングコストを大幅に削減できます。
キャリアガスセーブ機能,採水ポンプ制御機能
測定に必要な時だけ,試料・キャリアガスを流すことができます。省エネ運転を実現し,ポンプ・コンプレッサのメンテナンス頻度を低減することができます。
消耗品の交換時期を通知
試薬など消耗品の交換時期が近づくと装置が通知します。消耗品切れによる欠測を未然に防止できます。
操作性が大幅に向上
タッチパネルで直感的な操作が可能
画面表示に従ってパネルをタッチするだけで簡単に操作できます。手袋をはめたままでもタッチできるように,ボタンサイズは大きめになっています。
スケジュール設定が楽に行えます
流路ごとの測定項目,レンジ,測定周期を設定するだけで,複雑な測定スケジュールも簡単に入力できます。また,カレンダー機能を使うとこれらのスケジュールをカレンダー上の日付で指定したり,曜日で一括指定することもできます。
設定項目:自動校正,装置の休止,コントロール試料測定,触媒再生 など
オンライン測定中でもオフライン測定が可能(割込み測定機能)
オンライン測定スケジュールを実行中でも,スケジュールを停止させたり,終了を待たなくても,オフライン試料測定や自動校正を割り込ませて,実行することが可能です。割り込みが終了すると,実行中のオンライン測定スケジュールに自動的に復帰します。
データの長期保存,USBメモリへの保存が可能
測定データや校正履歴を装置内に長期で保存
1年分以上の測定データや校正履歴*3を装置内に保存できます。記録用紙切れ,データ収集トラブルなどが起こった場合も,データは装置内にバックアップされていますので安心です。
*3 測定データは,30分周期,校正は1週間周期で測定した場合の保存容量を記載しています。
装置内のデータはUSBメモリにCSV形式で保存可能
USB端子を標準装備しており,装置内に保存されたデータをUSBメモリに保存できます。データは,CSV形式で保存されますので,PC上でExcelなどの市販ソフトを使い,データの表示,編集,レポート作成などを行えます。
保存データ:測定データ,校正履歴,警報履歴
水質総量規制への対応
COD換算機能
TOC値をCOD値に換算することができます。また,COD以外の任意の指標に換算することも可能です。
負荷量演算機能
流量信号を入力することで,水質総量規制で必要な負荷量演算を行うことができます。