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粉博士のやさしい粉講座:実践コース
粒度分布は、測定原理・手法に依存します。さらに、同じ測定原理を用いた測定装置であっても、完全な互換性が期待できないのが現実です。
「絶対的」あるいは「真の」粒度分布などというものは、客観的には存在しないが、主観的あるいは「思いこみ」として人の心の中に存在する場合があります。
これには、だいたい以下の3つのケースが考えられます。
特定の原理・手法あるいはメーカ・機種を絶対的であると考える。
多数決で、正しい粒度分布を決める
測定に基づかない「信念」としての粒度分布
第一のケースについては、客観性はなくとも必然性はあるといえます。
特定の分野や地域に、特定のメーカの機種が浸透すると、それが、あたかも標準となってしまい、後発のメーカや機種が参入することは非常に困難な状況を作り出してしまうことがあります。
原材料となる粉粒体を購入して、製品を作っているメーカが、粒度分布測定装置を購入する場合、原材料を作っているメーカが使用している機種と同じものを購入しようとする傾向が強いかもしれません。
逆に、製品を作っているメーカが既に粒度分布測定装置を持っており、しかも、その力が強い場合には、原料を作っているメーカが、同じ機種を購入せざるを得ない場合もあります。
このプロセスが繰り返されることによって、特定の分野(業界)やそれが集中している地域においては、特定のメーカが事実上の標準となってしまうことになるわけです。
ただし、この事実上の標準が浸透するまでには、それなりの歳月を要するため、同一メーカであっても、機種の代替わり(新機種の導入)によって、粒度分布データの互換性の問題を考慮すれば、標準としての客観性は無く、メーカ名のみが残ることになります。
皮肉なことに、客観性が無くなるほど、主観的な「思い込み」が強まるようであり、「事実上の標準」が「絶対的」な粒度分布に変質することもあります。
第二のケースは、「多数決」です。これは、同一であると信ずる測定対象(サンプル)を、複数の機種で測定し、多数決によって正しい粒度分布を決めようというものです。
例えば、5機種で測定を行い、3機種が比較的近い測定結果(粒度分布)出力したとき、それを正しい粒度分布と考え、残りの2機種の測定結果さらには装置自体を不正確であると見なすことがあります。用いるサンプルや測定条件が異なれば、多数派と少数派の機種の組み合せも異なる場合があります。また、少数派であることが、不正確であるという根拠にはならないでしょう。ある意図をもって対象とする機種を選択すれば、特定の機種を少数派にみせかけることも不可能ではありません。
第三のケースは、「信念」という最もやっかいなものです。
「この製品(粉粒体)は、こういう粒度分布になるように作ったのであるから、そのような測定結果が得られるはずである。」というものです。また、「自分の作った製品(粉粒体)は、もっと滑らかな分布をしているはずである。」というものもあります。さらに、複数の測定対象(サンプル)について、「このように条件を変えてつくったのであるから、予想通りの大小関係になるべきである。」となることもあります。
このような場合、「信念」または、「思い」が強すぎると、それに忠実な測定結果(粒度分布)が得られる測定装置を探し求めることになってしまいます。もちろん理論的な根拠が存在する場合もあるので、一概に適切な方法ではないと断言することはできませんが、探し求めた測定装置(機種)が、正確であるという保証もないわけです。
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