従来は,パーティクルカウンタなどの一部の測定手法を除いて,ほとんどの粒子径分布測定装置は粒子量の合計を100%とする相対的な粒子径分布を測定していました。しかし,タンパク質の凝集体やファインバブル(微細気泡)などの最先端の研究開発分野では,粒子径と個数濃度が,それぞれの応用分野に関わる現象・効果に及ぼす影響を評価する必要があり,個数濃度の測定は必須となります。
一方,従来のLD法は,測定範囲が広く,測定時間が短いので,時々刻々の粒子径分布の変化を広い範囲にわたって評価できるという利点を持っています。qLD法ではこのLD法の利点を継承しつつ粒子量を濃度として測定できるので,個々の粒子径範囲の濃度変化も観察すことができます。
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