粉博士のやさしい粉講座
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初級コース:粉の世界へようこそ
 
13 プラスチック
 
プラスチックと乾式密度
私たちの身の回りには、非常に多くのプラスチック製品があり、用途や目的に応じて色々な種類のプラスチック材料が使用されています。これらプラスチック材料の最も基本的な物性の一つが密度です。密度は、結晶構造(結晶化度)、剛性・強度、成形条件などと密接な関係があり、測定対象もペレット、シート・フィルム、棒・管、成形体まで広範囲です。代表的な密度測定法として、湿式の密度勾配管法がありますが、勾配液の作製に熟練を要する点、試料の前処理に長時間要する点が短所です。温度調節機能を備えた乾式密度測定法を用いれば、密度勾配管法と同等の測定を、より短時間に行うことが可能です。
 
試料:ポリエチレンペレット 測定温度:23℃
  アキュピック1330
温度調整機能付
密度勾配管法
ペレットA 0.9125 0.9122
ペレットB 0.9306 0.9309
ペレットC 0.9330 0.9333
(単位 g/cm2
●その他のプラスチック測定例  発泡プラスチックの開放・独立気泡率の測定(PDF 46KB)
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