ポストカラム誘導体化法による低ラクトース製品中のラクトー
スおよびその類縁物質の高感度分析
ラクトース(乳糖)はガラクトースとグルコースからなる二糖で、乳製品中に多く含まれています。ラクトースを加水分解するための酵素、ラクターゼの活性や腸内での分泌量が不十分な場合に起こる消化器系の疾患が乳糖不耐症であり、世界人口の7割以上が患っていることが知られています。乳糖不耐症患者向けに、様々な低ラクトースおよびラクトースフリーの製品が開発されています。これら製品の多くは酵素加水分解によってラクトースの量を減らしていますが、酵素加水分解が不完全な場合、少量のラクトースが製品に残存することもあります。
低ラクトース乳製品には残存するラクトースの他、類縁物質としてアロラクトースとラクツロースが含まれることもあるもあります。
ラクトース、アロラクトース、ラクツロースとその他の6種類の糖の高感度分析法とこれを適用した低ラクトース牛乳に含まれる糖の定量についてご紹介します。
本内容は昨年開催された第32回 クロマトグラフィー科学会議でポスター発表しました。

ポストカラム誘導体化法による低ラクトース製品中のラクトースおよびその類縁物質の高感度分析
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