GX社会実現へ向けた水素環境下の材料物性評価

GX社会の実現に向けてCO2を排出しない次世代エネルギーとして水素が注目されており、燃料電池自動車向けの水素ステーションや水素発電などのインフラ整備が進んでいます。しかし、高圧水素や液化水素の環境下では、製造・輸送・貯蔵・供給に用いる材料の強度や延性が低下しうる以上、水素環境下での材料強度・耐久性評価は不可欠です。そこで国際規格化の動きとして、金属材料に対して材料強度試験機を使用した「高圧ガス中材料試験法」:ISO 7039が日本から提案され、2024年7月に制定されました。
本Webinarでは、物質・材料研究機構 名誉研究員の緒形様をお招きし、本試験法に関する詳細や本試験法を通じて得られた材料強度と水素脆性の新しい考え方を紹介いただきます。また弊社からは、材料強度試験機を用いたISO 7039の中空試験片法や低ひずみ速度引張試験(SSRT試験)など、様々な水素環境中の材料試験法をご紹介します。
本Webinarはこんな方におすすめです
- 高圧ガス環境下での金属材料の最新ISO試験法について知りたい方
- 水素環境下でのSSRT試験法を知りたい方
- 水素環境下で試験できる材料試験機の導入を検討されている方
プログラム
時間 | 内容 |
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14:00 - 15:00 |
特別講演 「水素脆性」を斬る 中空試験片を用いた簡便な高圧水素環境中の材料試験法としてISO 7039が2024年7月に発行されました。本試験法の適切な使用法および本試験法を通じて得られた材料強度の化学結合による考え方と実用を促す水素適合性評価法を紹介します。 講演者:緒形 俊夫 様 |
15:00 - 15:30 |
様々な水素環境下におけるSSRT試験法による材料強度特性評価 水素の製造、輸送、貯蔵に使用される材料は、安全に長時間使用される必要がありますが、水素による劣化が徐々に進行することが課題です。材料の水素感受性を評価するための手法として、精密万能試験機や疲労耐久試験機を用いたSSRT試験による極低温や高圧水素環境下における材料強度特性評価の事例を紹介します。 講演者:堀川 純 |
※内容やスケジュールなどは変更となる場合がございます。予めご了承ください。
本Webinarに関するお問い合わせ
株式会社島津製作所 セミナー事務局
an_seminar@group.shimadzu.co.jp