マルチオミクス解析Webinar Day2 長寿研究の最前線
質量分析計のデータ統合解析によるNGS全ゲノム解析の効率化

マルチオミクス解析は、生体内の作用機序に関する複数のオミクスデータを統合し、網羅的・効率的に研究できる手法として注目されています。本Webinarでは、長寿研究におけるゲノミクスとメタボロミクスのデータを組み合わせたマルチオミクス解析の有用性をご紹介します。
特別講演として、東京大学 樫尾先生より遺伝学とオミクス解析を用いて、見かけ上変化のない代謝の背後にある制御の仕組みとその生理的意義についてご紹介いただきます。弊社からはマルチオミクス解析パッケージを用いて、NGSのDNA、RNAデータと質量分析計のタンパク質、代謝物データの統合解析を効率化した事例を紹介いたします。ぜひご参加ください。
本Webinarはこんな方におすすめです
- これからマルチオミクス解析を始めたい方
- メタボロミクス研究でゲノムデータとの紐づけを目指している方
- ゲノム研究でタンパク質や代謝物の質量分析計データを取得・活用したい方
- RやPythonのコマンドを用いた統計知識はないが、マルチオミクス解析用ソフトに関心がある方
プログラム
時間 | 内容 |
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14:00 - 14:40 |
変わらないように見える代謝に潜む制御機構と生理的意義の探索 オミクス解析は生命科学に大きな進展をもたらした一方、見かけ上変化の無い要素が見落とされる傾向にあります。本研究ではショウジョウバエ遺伝学とマルチオミクスを組み合わせることで、消費や局所的制御の観点からSアデノシルメチオニン代謝の安定化機構を紐解き、飢餓や老化における意義を探ります。 講演者:東京大学 大学院薬学系研究科 遺伝学教室 樫尾 宗志朗 先生 |
14:40 - 15:00 |
NGSと質量分析計を用いたマルチオミクス解析の効率化 NGSの結果解析を効率化するため、質量分析計で取得したタンパク質や代謝物データを組み合わせて、長寿となる遺伝子変異を起こしたキイロショウジョウバエを野生型と比較しました。タンパク質についてはNexera Mikrosを搭載したLCMS-9050(ミクロ流量Q-TOF型質量分析計)を用いたノンターゲットプロテオミクス解析結果を用い、代謝物についてはGCMS-TQ8040 NX(トリプル四重極型GC-MS)およびSmart Metabolites Databaseを用いたワイドターゲットメタボロミクス解析結果を用いました。弊社マルチオミクス解析パッケージを用いて上記のデータを統合解析することで、NGSの結果を単体で解析するよりも、結果解析時間が大幅に短縮されることが予測できます。 講演者:株式会社島津製作所 中川 裕貴 |
※内容やスケジュールなどは変更となる場合がございます。予めご了承ください。
本Webinarに関するお問い合わせ
株式会社島津製作所 セミナー事務局
an_seminar@group.shimadzu.co.jp