X線CTシステムによる炭素繊維強化熱可塑性樹脂の観察

X線CTシステムによる炭素繊維強化熱可塑性樹脂の観察
高分子材料(樹脂)

 

燃料電池車に搭載される水素タンクには炭素繊維強化プラスチックが使われています。CFRPは従来の樹脂材料よりも優れた機械的特性を有しますが、製造過程で発生する内部の空隙や亀裂が製品不良の原因となります。CFRPの品質を安定させるためには、樹脂内に空隙や亀裂が存在しないか、繊維配向が設計通りにできているかを調べることが重要です。X線CTシステムを用いることで、空隙や亀裂を非破壊で観察することができます。また、繊維の偏差角度に応じて色付けしたグラフも表示可能です。