地球温暖化やCO2排出削減に関心が高まり、植物性油脂を原料として生成されるディーゼルエンジン用燃料(バイオディーゼル)の使用が全世界的に広まりつつあります。バイオディーゼルの生成は、油脂にメタノールを添加・反応させて脂肪酸メチルエステル化することが一般的です。製造過程の残渣として、遊離グリセリンやモノ、ジ、トリグリセライドなども含まれています。 米国や欧州では、バイオディーゼルの品質に関する規格と測定方法が定められています。
ASTM D6584に準拠したバイオディーゼル燃料中のグリセリンのガスクロマトグラフ(GC)分析例です。

 

バイオディーゼル実試料のクロマトグラム

バイオディーゼル実試料のクロマトグラム


 

ガスクロマトグラフ(GC)

試料中の各成分の含有量を測定する分析装置です。試料溶液は、注入部においてガスの流れに乗せられ、カラムと呼ばれる分離管に運ばれます(ヘリウムや窒素などをキャリアガスとして使用)。 カラムの中では各成分が分離されます。 カラムから出てきた成分は、検出器でその量が測定されます。未知濃度の試料を測定する際には、既知濃度の標準試料も注入して、ピークの保持時間(出現時間)や面積を、標準試料のそれと比較して濃度計算を行います。