CFRPの熱膨張測定

熱分析装置では試料を加熱、冷却しながら融解、転移、結晶化、膨張、収縮、分解、燃焼等の様々な物理的、化学的な変化を測定します。代表的な手法として DSC、TGA、TMA があり、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、複合材料の熱的な特性の評価に有効です。

<TMA によるCFRPの熱膨張測定>
CFRPの加熱時の、炭素繊維方向とその直行方向の寸法の変化を測定しました。繊維直行方向では加熱に従って熱膨張が見られましたが繊維方向ではほとんど伸びは見られませんでした。また、繊維直行方向の測定では110℃付近でガラス転移による変化が測定されました。

熱膨張測定

熱膨張測定

示差走査熱量計 DSC-60

加熱時の試料と基準物質への熱流量の差(温度差)を測定し融解、転移、結晶化などの生じる温度と熱量変化を評価します。

  • 高感度、高分解能センサー
    新開発高感度ディテクタにより,従来比約2倍のピーク高さを達成しました。
  • 液化窒素用冷却槽を内臓
    冷却測定がオプションなしで可能です。
  • クリーニングラン機能
    ディテクタが自動クリーニングできます。