お茶の粒度分布

飲料品関連では,従来,缶入りであったものがペットボトル入りのものに変わりつつありますが,品質上の問題から濁り具合および残留する粒子の粒度分布を評価するケースが増えてきています。
原液をそのまま用いて,缶入りとペットボトル入りのお茶(同一銘柄)の粒度分布を測定しました。粒度分布を評価する際,一般に用いられる値であるメディアン径(50%径,D50),任意%粒子径等をまとめて示します。
この結果から,ペットボトル入りのお茶は缶入りのお茶にくらべると,粗い粒子が取り除かれていることがわかります。

缶入りのお茶とペットボトル入りのお茶の粒度分布の重ね描き

缶入りのお茶とペットボトル入りのお茶の粒度分布の重ね描き

要約データ

要約データ

さらに高感度な現行製品SALD-2300で測定しました SALD資料館 No.3 「ペットボトルのお茶の葉粒子を測定 」

粒度分布測定装置

食品の形態には,固体液体ほか,小麦粉などの粉末状食品や,バターやマヨネーズなどのクリーム状食品もあります。また,中間工程で粉末状のものも多くあります。最終製品の場合,粒度分布によっては,保存中に分離することもあります。中間工程における粒度分布は,工程状態を数値的に把握し,品質管理に有効な情報を提供します。