眼鏡レンズの反射防止膜の測定/UV

絶対反射率と相対反射率

正反射率(鏡面反射率)測定はレンズや液晶などに用いられている反射防止膜のような低反射率試料の性能評価やレーザーミラーのような高反射率試料の性能評価など非常に広い分野で用いられています。正反射率の測定には絶対反射率測定装置や鏡面反射測定装置が用いられています。
ここでは反射防止膜がコートされている眼鏡レンズの測定を鏡面反射測定装置、絶対反射測定装置で行いました。 

絶対反射測定装置のデータ(絶対反射率)は測定値が絶対的な値で得られます。
一方,鏡面反射測定装置のデータ(相対反射率)は、基準のアルミ反射ミラーとの相対値となります。 
アルミ反射ミラーの場合、波長によっても異なりますが絶対値で80~95%前後の反射率となります。この基準ミラーの反射率が100%ではないため絶対反射測定装置での測定値と差が生じます。 
ただしこの測定値の差は常に基準ミラーが同じであれば再現性よく測定できます。

眼鏡レンズの測定データ


 

紫外・可視分光光度計

紫外可視分光光度計は従来液体試料の他に固体試料(粉末・半導体・薄膜・ガラス材料)等の反射,吸収測定も可能です。低迷光、ワイドレンジを保証するダブルモノクロタイプ(UV-2700形)と、ハイコストパフォーマンスのシングルモノクロタイプ(UV-2600形)。両機とも次世代ソフト「UVProbe」を塔載し、最高レベルの機能を実現しました。