合成糸の耐久性評価/マイクロサーボ

最近の合成繊維の性能向上は目覚しいものがあり,より軽く,強靭で高強度な合成繊維の新製品が航空宇宙開発分野の新材料開発から日常生活分野の民生商品にまで幅広く影響を与えています。この合成繊維(合成糸)開発に欠かせないのが合成糸の引張り試験,ならびに繰返し負荷試験です。
まず合成糸の破断強力(強度)が所定の設計値を満足しているかどうかを測定し,得られた強力の範囲内で実働状態を模擬した繰返し試験力を作用させ,その後再度引張り試験を実施して破断強力の変化を測定する合成糸の耐久性評価が重要になりつつあります。

ポリエステル糸の引張り試験を行いました。
試料の破断強力を測定するため,試長75mmの試料をグリップに取り付けて10mm/minの一定速度で試料破談まで引っ張りました。

試験結果
 破断強力:10.7N
 破断伸び:16.6mm
 破断伸度:22.1%

磁力式微小試験機

電磁力式微小試験機マイクロサーボMMTは,0.1Nオーダーの静的負荷はもとより,100ヘルツの繰返し負荷まで,試験力を正確に負荷できる長期安定性に優れた試験装置です。合成糸を巻き込んでグリップする糸専用試験治具を使用することにより,糸材料の静的試験と耐久試験を精度良く実施することができます。