酢酸ビニル系接着剤について発生ガス分析法(EGA)での分析を行いました。得られたクロマトグラムを図1 に,また,主要なピークのマススペクトルを図2に示します。溶媒と思われるピーク1 の主成分は酢酸メチルであり,ピーク2 は酢酸,ピーク3については多くの成分が混ざっている為に定性は困難なものとなっています。

図1:接着剤のEGA曲線

図2:接着剤のEGAマススペクトル
 

 

熱分解GCMSシステム

プラスチック,ゴム,樹脂などの高分子化合物を500℃以上の温度で熱分解し,得られる熱分解生成物をGCMSで分析するシステムです。
これらの生成物は元の高分子化合物の構造を反映していますので,それらから高分子の同定や,より高次な構造解析ができます。またデータベース検索ソフトが同定を支援します。