非破壊検査・分析・試験装置による高張力GA鋼板-Al板の異種接合部の多角的評価

Q : MIVは材料によって,情報入手の深さ限界はありますか。あるとすれば,樹脂ならどのくらい?Siならどのくらい?を教えてください。

A : 金属,樹脂など材質によって異なりますが,今回用いたAlやSUSなどの金属であれば情報深さは表面からおよそ2~3mm程度です。

Q : 加圧時間shortとlongはそれぞれどの程度の長さでしょうか。
また,longはshortと比較して強度が低い傾向がありましたが,音場変状がないlongと,変状があるlongとでは,強度の違いはあったのでしょうか。それとも音場変状があってもなくても,同じように強度が低下していたのでしょうか?

A : 引張せん断強度については,すべてMIVで音場変状が確認されたもので測定しておりましたので,音場変状が見られなかった試料との比較はしておりません。
加圧時間に関しては,秘密保持の観点からご回答できません。申し訳ございません。

Q : EPMAで確認された界面のクラックは,超音波探傷等を使うことで,1断面ではなく,面情報として得られるものでしょうか?

A : 今回のケースであれば,音場像を見ると接合点全体が大きく振動するような様子が見受けられており,亀裂によってAlとスチールが剥離したような状態になっていると考えられます。このような場合は面方向に広がりを持った情報として得られます。ただし検知できる最小サイズの目安はΦ約1mm,オプションの光学ズームセットの使用でΦ0.5mm程度ですので,μmレベルの大きさの欠陥の検出は困難です。

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