光触媒反応は光触媒表面で起こるため,粒度分布の把握は反応効率評価などの際に必要です。また,セルフクリーニングガラスや抗菌塗料など防汚,環境浄化関連で使用される半導体光触媒は触媒粉末を液体に分散させて加工するため,粒度分布をコントロールする必要があります。ここでは,粒度分布測定装置を用いて,酸化チタンを測定した例をご紹介します。

µmオーダーの粒度分布測定

レーザ回折式粒子径分布測定装置SALD-2300は17 nm~2500 µmの広い測定範囲をカバーしています。

酸化チタンの粒度分布測定結果(~1 µmオーダー)

nmオーダーの粒度分布測定

酸化チタンの粒度分布測定結果(数十nmオーダー)

シングルナノ粒子径測定装置IG-1000 Plusは新しい測定原理であるIG法(Induced Grating method/誘導回折格子法)を採用し,0.5 nm~200 nmの範囲における粒度分布が可能です。
特に従来の動的光散乱法では難しい10 nm以下の測定において高い再現性を実現しました。

ここがポイント