LCtalk vol.99
LCtalk 2017年1月発送分ご紹介
(2017年1月13日時点の希望会員様向けに1月31日に発送)

主な内容:
talk | 「医薬品の研究開発とクロマトグラフィー」 株式会社東レリサーチセンター 医薬営業部 兼 医薬・バイオ事業企画部 部長 竹澤 正明 先生 |
TEC | 「恐ろしい…試料の容器吸着(続編)」 本誌Vol.96および97では,試料の容器吸着のメカニズムならびに既に商品化した低吸着バイアル(LabTotal Vial, TORAST-HTMBio Vial)の吸着抑制効果について紹介しました。他方では,バイアルへの吸着のみならず,PP(ポリプロピレン)製ピペッターチップ(PP製チップ)への吸着も分析結果の信頼性を損なう要因と認識しているユーザーから,低吸着PP製チップの開発の要請が数多く寄せられており,島津グループでは,その要請に応えるべく低吸着PPチップの開発に着手し,世界に先駆けてTORAST-HTMTipの商品化に成功しました。ここでは,PP製チップへの吸着現象,TORAST-HTMTipの概要と吸着抑制効果についてご紹介します。 |
Products | 「超高速液体クロマトグラフ/超臨界流体クロマトグラフ Nexera UC/s UHPLC/SFC切換システム」 キラル化合物や構造異性体の分析においては,医薬品や食品など,さまざまな分野で多様な分離手法が求められています。超臨界流体CO2を移動相に用いる超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)は,超高速液体クロマトグラフィー(UHPLC)とは異なる分離挙動を示し,メソッド開発時にこれら2種類の分離手法を用いることが可能なNexera UC/s UHPLC/SFC切換システムでスクリーニングすることにより,短時間で分析条件を最適化することが可能です。 |
Applications | 「マイコトキシンスクリーニングシステムによる穀類・牛乳・りんご中のマイコトキシンスクリーニング分析」 マイコトキシン(かび毒)とは,かびが産生する化学物質のうち,人や動物,作物に対して毒性を有するものを指します。特に,アフラトキシンは天然物質中でも最も強い発がん性物質の1つであり,他のマイコトキシンと共に世界中の多くの国や地域で厳しい規制が行われている昨今においては,食品安全の立場から原材料中のかび毒の自主検査が増加しています。ここでは,島津マイコトキシンスクリーニングシステムによる穀物,牛乳,りんご中のマイコトキシン10成分のスクリーニング分析例をご紹介します。 ⇒ (関連情報:vol.96掲載記事)「生薬中アフラトキシンの分析」 |
Introductory 入門 |
試料導入装置のはなし(その2) ・・・ オートサンプラー 前回は,マニュアルインジェクター(手動試料導入装置)のについてお話ししました。今回は,昼夜を問わず試料溶液を自動注入してくれるオートサンプラー(自動試料導入装置)についての解説です。 |
デスクです | 「蒸発光散乱検出器(ELSD)を使うことになりました。ELSD の基本的な測定原理と使用上の留意点を教えてください。」など,お便りで寄せられたご質問・ご意見の紹介 |