15. まとめ

以上より,これまでの説明をまとめる。
  • オートサンプラ選定にあたっては,アプリケーション,つまりそのオートサンプラを利用してどのような分析をするのかについて考慮すること。
  • ニードル洗浄液は,分析サンプルのキャリーオーバーを考慮した上で選択すること(注)。
  • システム(例えば,ニードル洗浄液等)に汚れが生じないように注意すること。
  • キャリーオーバーの原因はサンプルによって異なる.このため,使用する分析条件毎にキャリーオーバーを検証すること。
  • システム適合性試験の一項目にキャリーオーバーテストを加えることを勧めたい.キャリーオーバーテストは非常に簡単であるが,これにより,キャリーオーバーの問題が生じていないことを確認できるためである。
(注) 弊社LCでは,SIL-20A(HT)の場合,独立した2種類の溶液をニードル洗浄液として利用できる上,4種類の洗浄モードと5種類の洗浄メソッドが用意されている.これにより,分析サンプルの特性に応じた吸着抑制対策を行うことが可能である (2種類目のニードル洗浄機能はオプション)。