Nexera-e

二次元液体クロマトグラフ

 

2つの異なる分離系を最大限に活用し,網羅的な2次元分離を達成

Comprehensive 2D-LCは,2つの異なる分離系を直交的に組み合わせて分離性能を大幅に向上させる,全く新しい分析手法です。複数の分離系を組み合わせることにより,通常の1次元LCでは分離困難な成分をも分離することが可能になるため,複雑な試料の分析に用いられます。また一般的な2次元LCと異なり,得られるデータが1次元目,2次元目両方の分離結果を反映しており,双方の分離系を最大限に活用することが可能となります。

複雑な試料の場合,分離不十分のためにピークが重なり合うこともある
1次元目で分離した成分をさらに2本目のカラムで分離するため,複雑な試料でも高分離を達成する

通常の1次元LCとComprehensive 2D-LCとの違い

Comprehensive 2D-LCでは1次元目系の溶離液を細かく2次元マップ上で各成分を解析分画し,オンラインで逐次2次元目系での分離を実行します。このため,2つのループを有するバルブを介して1次元目系と2次元目系が交わる流路構造をとり,バルブ切り換えによってこれらのループが1次元目溶離液の分画と2次元目系への注入を互い違いに繰り返す動作を行います。

Comprehensive 2D-LCシステムの流路と動作

 

2次元マップ上で各成分を解析

Comprehensive 2D-LC分析の利点は高分離だけではありません。2次元マップ上では1次元目軸,2次元目軸それぞれが異なった分離条件とすることができるため,各成分の物性とマップ上の位置が相関します。2次元マップ上で解析することで,類似の構造を有した化合物をグループ分けすることにより,各成分群を視覚的にとらえたり,未知成分の物性をマップ上で解析したりすることが可能となります。


リン脂質39成分の一斉分析
(PG:ホスファチジルグリセロール,PE:ホスファチジルエタノールアミン,PA:ホスファチジン酸,
PI:ホスファチジルイノシトール,PS:ホスファチジルセリン,PC:ホスファチジルコリン)

リン脂質の各成分は,1次元目の順相系によって極性基の種類(クラス)により分離され,2次元目の逆相系によって脂肪酸の鎖長により分離されます。
図では各成分をクラスごとにグループ分けして表示しています。
リン脂質にはポジティブモードで強く検出される成分とネガティブモードで強く検出される成分とがありますが,LCMS-8050の高速正負イオン化切替[UFswitching]により,1回の分析で網羅的に両方のデータを取得することが可能です。

 

2次元データへの変換と,2次元データ上での定性・定量解析

データ採取で得られたデータは,2D-LC 解析ソフトウェアChromSquareにより2次元の等高線データに変換されます。クロマトグラム上のピークは等高線データ上ではスポットとして認識され,定性・定量解析はこのスポット単位で処理されます。

リン脂質標準試料のLC×LC/MSデータ解析
(左上:等高線プロット(拡大),左下:MSスペクトル,右上:2次元目クロマトグラム,右下:等高線プロット(全体))

MSスペクトルはポインタの動きに合わせ,リアルタイムで表示されます。例えば特徴的なスポットについて,MSスペクトルを用いた定性分析を容易に行うことができます。
また,通常のHPLC分析と同様に,標準試料による分析結果から検量線を作成し,その検量線に基づいて未知試料の定量分析を行うことも可能です。

スポット全体のMSスペクトル(赤線)と
データポイントのMSスペクトル(青線)の表示

検量線の表示

 

※ChromSquareはイタリアChromaleont S.r.l.の製品です。

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