Method最適化システム - 特長

トリプルキャピラリカラムGC

分離検討の時間を大幅に短縮

医薬品に残留する不純物や有機溶剤は様々であり,分析法の最適化検討は重要な項目となっています。様々な液相のカラムで分析条件の検討を行なう必要があり,カラム交換や装置の安定待ちなど,煩雑で時間のかかる作業がともないます。

島津のMethod最適化システム(トリプルキャピラリカラムGC)は,1回の試料注入で3種のカラムの分離情報を同時に得ることができます。分析時間を大幅に短縮でき,異なる液相のカラムによる分離検討を効率的に行うことができます。また,カラム交換の手間やカラム交換後の装置安定化にかかる時間も大幅に削減でき,作業の効率化が図れます。

有機溶媒12成分の3種カラムの同時分析例

Method最適化システム(トリプルキャピラリカラムGC)を用いて有機溶媒12成分を液相の異なる3本のカラム(Rtx-624,Rtx-WAX,Rtx-1)で同時分析した例です。

1本のキャピラリカラムでは分離不十分な成分が,他のカラムでは分離できることがわかります。

得られた3種カラムの分離結果より,対象成分に応じて最適なカラムを選択することができます。

Column 1: Rtx-624 0.53mm I.D. × 30m df=3.0μm
Column 2: Rtx-WAX  0.53mm I.D. × 30m df=1.0μm
Column 3: Rtx-1  0.53mm I.D. × 30m df=1.0μm

Column Temp.: 40℃(3min)-20℃/min-200℃
Inj. Temp.: 250℃, Det. Temp.: 250℃
Inj. Mode: Split 1:20
Carrier Gas: He 6.9mL/min
Inj. Volume: 1.0μL 
 

取扱いが簡単

カラムの取り付けや交換が簡単です

通常のシングルキャピラリと同様のグラファイトフェルールとナットで接続することができます。
また,3本のカラムはグラファイトフェルールとナットで確実に固定されますので,ガス漏れや,分析途中で外れる心配はありません。 (内径0.53mmのワイドボアカラムにも対応しています。)

分離条件検討に最適なファイル管理

3つのクロマトグラムとメソッドファイルがひとつのデータファイルに格納されます

島津ワークステーション GCsolution,LabSolutions LC/GCでは,3種類のカラムで得られたクロマトグラムとデータ取得時に使用された分析条件が,一つのデータファイルに格納されます。分析条件を変更しながら分離検討をしたときでも,各クロマトグラムデータ取得時の分析条件を確実に把握できます。

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