キャピラリカラムの取り付け(SCD検出器)
使用部品¶
No. |
部品名称 |
カテゴリ |
必要個数 |
備考 |
---|---|---|---|---|
① |
カラムナット用スパナ、3/16×1/4 |
1 |
||
② |
スパナ,SCD,メンテナンス |
1 |
||
③ |
キャピラリカッター |
1 |
オプション |
|
④ |
ナット,SSNE16/012 |
1 |
グラファイトベスペル用 |
|
⑤ |
グラファイトベスペルフェルール |
1 |
||
⑥ |
セプタム |
1 |
位置決め用です。使用済みのセプタムで問題ありません。 |
|
⑦ |
グラファイトベスペル位置決め治具(SCD用) |
1 |
作業手順¶
手順1¶
装置を停止し、カラムオーブンの温度が40℃未満、試料気化室と検出器の温度が50℃以下になっていること及びガス供給が停止され残圧がないことを装置画面もしくはワークステーションから確認します。
手順2¶
セプタム(⑥)をカラムに通します。
セプタムはフェルールの位置決め用に使用します。使用済みのセプタムで問題ありません。
セプタムを後の手順で取り外すので、カッターなどを用いて切り込みを入れておきます。
手順3¶
キャピラリカッター(③)などでカラム先端をカットします。
セプタムを通した後、カラム先端に残ったセプタムを除去するためにカットします。
手順4¶
ナット(④)とグラファイトベスペルフェルール(⑤)をカラムに通します。
グラファイトベスペルフェルール(⑤)は、テーパー面をナット側にしてください。
手順5¶
グラファイトベスペル位置決め治具(⑦)をカラムに通します。
-
カラムの先端位置が治具の先端に合うように調整してください。
-
SCDのカラム差し込み長さは、左置きタイプは「135 mm」、右置きタイプは「275 mm」です。
手順6¶
セプタムの位置を固定したまま、スパナでナット(④)とグラファイトベスペル位置決め治具(⑦)を締めます。
セプタムの位置を固定しないと、カラム差し込み長さが変動します。
ナット(④)にはカラムナット用スパナ、3/16 x 1/4(①)、グラファイトベスペル位置決め治具(⑦)にはスパナ, SCD, メンテナンス(②)を使用します。
手順7¶
グラファイトベスペル位置決め治具(⑦)を取り外します。
手順8¶
オーブンドア開閉口に手を入れて手前に引き、カラムオーブンのドアを開けます。
手順9¶
カラムをカラムハンガーに掛けます。
手順10¶
カラムをSCDに取り付けます。
手順11¶
ナット(④)を手で締めてから、カラムナット用スパナ、3/16 x 1/4(①)で一回転締め付けます。
位置決め用のセプタムを取り外します。
-
グラファイトベスペルフェルールとナットがカラムから外れないように注意してください。
-
位置決め用のセプタムが動かないように注意してください。
位置決めセプタムを軽くナットに押しつけた状態でナット締めます。
手順12¶
カラムオーブンのドアを閉めます。
手順13¶
GCを起動します。
グラファイトベスペルフェルールが新品のときは、カラムオーブン温度を分析で使用する温度まで昇温した後、カラムオーブンを冷却し、SCD側のナットを増し締めしてください。
新品の場合、カラムオーブン温度を上げ下げすることによって、フェルール部で漏れが生じることがあります。