有害物質 臭素系難燃剤 スクリーニング分析

フーリエ変換赤外分光光度計 FTIRに1回反射形ATR付属装置を取り付け,臭素系難燃剤判別プログラム*を使用することにより,数十秒でプラスチックと臭素系難燃剤の判定が行えます。臭素系難燃剤のスクリーニング分析に適しています。
 

臭素系難燃剤判別プログラム
プラスチックの種別とPBDEの含有の有無を判定します。 画面の指示にしたがって操作すると,判定結果が表示され,ファイル名や試料名など測定前に入力した情報と判定結果がCSVファイルに自動記録されます。

測定方法

デュラサンプラーII

デュラサンプラーII

  • 試料をデュラサンプラーII(1回反射形ATR)に載せ,付属の圧縮棒で押し付けてダイヤモンドプリズムと密着させます。
  • 赤外光はダイヤモンドプリズムの部分で全反射すると共に試料内に浸透します。
  • 試料に吸収があれば全反射した赤外光が減衰し,赤外スペクトルが得られます。
  • 試料を直接あるいはナイフ等で一部を切断して圧縮棒で押し付けるだけで赤外スペクトル測定が行えます。

なぜFTIRで臭素系難燃剤の分析が可能なのか

ppmオーダーの難燃剤がプラスチックに含まれていても難燃剤としての効果を発揮しないために,難燃効果をもたらすためには通常5〜10重量%程度の難燃剤がプラスチックに含まれています。難燃剤のピークは主剤のプラスチックのピークと重なることが多いためにppmオーダーの場合には難燃剤のピークを赤外スペクトル上で確認することはできませんが,5〜10重量%程度の難燃剤が含まれていれば難燃剤のピークが確認でき,FTIRでスクリーニング分析が行えます。

FTIRとは
光源から照射された赤外光は干渉計に到達します。干渉計はビームスプリッタ,固定鏡,移動鏡で構成され,ビームスプリッタによって反射された赤外光は固定鏡へ,また透過した赤外光は移動鏡へ到達し,それぞれで反射された後,再度ビームスプリッタに到達し干渉光(インターフェログラム)が生成されます。干渉光は試料を透過または反射して検出器で受光されます。この干渉光をフーリエ変換することによって赤外スペクトルが得られます。
FTIRの特長として,測定が短時間で行えること,前処理が容易なことなどが上げられます。
Top of This Page