生薬中の残留農薬分析/GC

高麗人参中の農薬分析の例

植物由来の多くの生薬は栽培されており,病害虫の防除などを目的として農薬が使用される可能性があります。食品中の残留農薬と同様,生薬中の残留農薬についてもその安全性に関して十分な配慮が必要となります。

生薬中の残留農薬は前処理として抽出・濃縮・クリーンアップといった操作を行なった後,ECD付きガスクロマトグラフで分析を行なうことが可能です。
高麗人参中の農薬分析例です。

高麗人参中の農薬分析

詳細はアプリケーションニュース No.G195A 生薬中の塩素系農薬分析をご参考ください。
こちらでは生薬3種類(ニンジン,コウジン,センナ)の試料の分析と前処理方法についてご紹介しています。
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GC

ガスクロマトグラフ

ガスクロマトグラフ(GC)とは試料中の各成分の含有量を測定する分析装置です。試料溶液は,注入部においてガスの流れに乗せられ,カラムと呼ばれる分離管に運ばれます(ヘリウムや窒素などをキャリアガスとして使用)。 カラムの中では各成分が分離されます。カラムから出てきた成分は,検出器でその量が測定されます。 未知濃度の試料を測定する際には,既知濃度の標準試料も注入して,ピークの保持時間(出現時間)や面積を,標準試料のそれと比較して濃度計算を行います。