水中爆発による衝撃波の高速度撮影 / 高速度ビデオカメラ

水中爆発による衝撃波の高速度撮影 / 高速度ビデオカメラ

衝撃波とは、空気や水などの流体中を伝播し、圧力、温度、密度の不連続的な変化を生じさせる波で、超音波飛行や爆発などで生じることが知られています。また、衝撃波により体内の結石を粉砕するなどの医療応用も行われています。今回は、微小なアジ化銀(AGN3)の水中爆発により生じた衝撃波をシャドウグラフ法により撮影しました。

測定・治具など

撮影の模式図をFig.1に示します。パルスジェネレータを用いて、高速度ビデオカメラ、YAGレーザー、ストロボを同期させています。

Fig.1 撮影の模式図

Table 1 撮影条件

項目 設定値
撮影速度  1000万コマ/s

測定結果

微小なアジ化銀(AGN3)の水中爆発により生じた衝撃波(動画)

 

 

Fig.2 撮影結果 (画像間の時間間隔は100 ns)

Fig.2 撮影結果 (画像間の時間間隔は100 ns)

※ 試料のご提供は、東北大学流体科学研究所よりいただいたものです。

HyperVision HPV-X 高速度ビデオカメラ

世界初、高画質と超高速の未知領域へ
科学分野の様々な場面で、現象が一瞬にして経過してしまい、解決の糸口が見つけられないことがあります。高速度ビデオカメラは、この一瞬を記録し、スローモーション再生することで可視化します。この技術は重要な解析手法として、材料破壊、放電、爆発、微小現象など様々な分野で利用されています。近年、高速化、微細化が進み、従来の撮影速度を遥かに超える超高速度撮影が求められています。高速度ビデオカメラHPV-Xは、新開発の独自の高速CMOSイメージセンサを搭載し、世界で初めて1,000万コマ/秒の超高速連続撮影を実現しました。HPV-Xは高速撮影の新たな扉を開きます。