セラミックス中の白金(Pt)の分析/EPMA

酸化物に貴金属を担持させたセラミックスはよく知られています。貴金属でも特にPt(白金)は、Pt自身の反応性は低いが、他の物質を相互反応させる性質があります。地球上のPt埋蔵量は少量とされており、使用量を減らす工夫がなされています。そのため、触媒開発では、Pt粒子の微小化と高効率な分散法の確立が重要なテーマとなっています。

従来のW-EPMAよりも高感度・高分解能の画像観察と元素分析が可能なCeB6-EPMAで、ナノサイズのPt粒子の画像観察と元素マッピング分析による分散性の評価を行ないました。

Ptの元素マッピング像

Ptの元素マッピング像

電子線マイクロアナライザEPMA-1720 Series

非破壊的な分析法として細く絞った電子線を試料に照射し、微小部における元素組成を明らかにします。試料のミクロン領域を高感度で元素分析する装置です。サブミクロンオーダー定量分析と同時にSEM像を確認し、形状検査にも利用できます。異物等があれば、直ちに原因解析を行なえます。