DBS治療を受けている本態性振戦患者のfNIRSイメージング像

fNIRSは、電気ノイズや磁場の影響を受けず、また測定時の体位制限が少ないため、BOLD-fMRIを使用できない症例、例えば、金属電極等を用いる深部脳刺激療法(DBS)中の患者に対しても脳機能計測が可能です。
fNIRSによる振戦患者における賦活脳酸素代謝変化の計測例です。

A : DBS治療を受けている本態性振戦患者のfNIRSイメージング像(MRI画像に重ねて表示) 
  1.DBSの電気刺激を中止した状態
  指・指試験で左上肢に強い振戦。
  この時、右運動野を中心に酸素化Hbが顕著に上昇し、同時に脱酸素化Hbも上昇しています。
  (脱酸素化Hbの上昇は、酸素代謝の異常亢進を示しています。)
  2.DBS刺激をオンにした状態
  指・指試験で振戦は発生せず、脱酸素化Hbの上昇も消失しています。

B : 運動タスク時のの酸素化Hb、脱酸素化Hb、総Hbの変動を示します。

fNIRS は、脱酸素化Hbだけでなく酸素化Hbや血流量の変化をも計測できるため、賦活脳酸素代謝や血行動態が正常と異なる疾患例における脳機能イメージングに適しています。
現在、BOLD-fMRI は脳機能イメージングの主流となっていますが、fNIRS との併用により、病的状態での脳機能をより正確に画像化できると期待されます。


(データご提供 : 日本大学医学部 脳神経外科 酒谷薫先生)

参考資料 : 
酒谷薫, (2006). “脳疾患例における脳機能イメージング : fNIRSとfMRIの比較”, MEDICAL NOW, No. 59 : 44-46.
*本データはFOIRE/OMMシリーズを用いて取得したものです。

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