レーザ回折式粒子径分布測定装置 SALD-2300

レーザ回折式粒子径分布測定装置
SALD-2300

食品において,「舌ざわり」,「歯ざわり」といった食感には,粒子径分布が影響するといわれています。人間の舌は非常に敏感であり,数10μm 以上の粒子に触れると,それが粒子であることを認識できるといわれています。食品の種類によっては,粒子を細かく均一にすることで滑らか感を出すことや,逆に大きくしたり,不均一にすることで微妙な食感を演出するなど,粒子径分布は食品開発において重要な要素です。粒子径分布測定装置は,17nm ~ 2.5mm の広範囲な粒子径の測定が可能であり,食感に関わる粒子径の分布を定量的に把握する目的で,食品開発や品質管理の場に使用されています。

乾式測定による粒子径分布の測定例

パン,麺類,その他加工食品など,多くの食品の原料は粉体であり,その粒子径の分布は食品の食感に大きく影響することが知られています。そのため,食品の開発および品質の管理目的に粒子径分布の測定が行われています。ここでは,各種加工食品の原料として使用される大豆粉末の粒子径分布の測定例を示します。粒子径の客観的な評価,管理が可能であることを確認しました。

大豆粉末の粒子径分布測定結果

大豆粉末の粒子径分布測定結果

乾式測定による粒子径分布の測定例

アイスクリームは,その形態や乳成分の量,フレーバーの違いなどバリエーションが豊富で,多くの種類が市販されています。ここでは,バニラ,抹茶入り,小豆入りのフレーバーの異なる3 種のアイスクリームの粒子径分布の測定例を示します。バニラタイプでは滑らか,抹茶タイプでは多少のザラツキ感があり,小豆タイプではさらに強いザラツキ感があるといった食感を反映する結果が得られました。

アイスクリームの食感と粒子径分布測定結果

アイスクリームの食感と粒子径分布測定結果