水浸レンズを用いた食品の水中観察/OLS

水浸レンズを用いた食品の水中観察/OLS

食品の開発,品質管理や衛生管理のために,光学顕微鏡が用いられています。一方,近年進歩の著しいレーザー顕微鏡(以下,LSM)は,一般の光学顕微鏡よりも優れた分解能を待っています。さらに,LSMに液浸対物レンズを組み合わせることで,試料が水または油中に浸かった状態でも観察できるようになります。
ここでは,LSMと水浸対物レンズ(以下,水浸レンズ)を用いて行なった食品の観察事例を紹介します。

LSMによる水浸観察

水浸レンズは,試料とレンズの間を水で満たして使用します。水浸レンズは水の中でも鮮明な観察が行なえるようになっています。Fig.1に,水浸レンズの2通りの手法を示します。

Fig. 1 水浸レンズの使用方法

マヨネーズの観察

マヨネーズは水中では拡散してしまうために直接の水中観察はできません。そこで,カバーガラスを用いる方法で観察を行ないました。Fig.2に,(a)通常のマヨネーズと(b)低コレステロールタイプのマヨネーズのLSM観察像を示します。脂肪球とその大きさの違いが視覚化されています。

Fig.2 マヨネーズのLSM観察像

Fig.3 ナタデココ入りのゼリー内部の水中観察

ゼリーの水中観察

ゼリーは水中に入れるとほぼ透明になり,内部の観察が可能となります。ナタデココ入りのゼリー内部のLSM水中観察像をFig.3に示します。ナタデココの細い繊維とその分布が明瞭に観察できています。

 

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水浸レンズを用いた食品の水中観察
Underwater Observation of Food using a Water Immersion Lens


3D測定レーザー顕微鏡

3D測定レーザー顕微鏡 OLS5000

3D測定レーザー顕微鏡

3D測定レーザー顕微鏡OLS5000の外観を示します。この装置は波長405 nmのレーザー光と白色LED光を使用することにより高分解能なレーザー観察像とカラー像が得られます。さらに三次元形状(3D)計測や粗さ測定を非接触で行うことができます。
水浸対物レンズを組み合わせることで,水に浸かった状態での試料の観察が可能となります。食品をはじめとして,医薬,化粧品,高分子,生物,さらには材料の腐食の研究などに応用が拡がる手法と考えられます。

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