FTIRを用いて,浜辺で収集した漁網とリサイクル工場から入手した漁網を分析した例をご紹介します。

赤外スペクトルから漁網の素材にはポリエチレンやポリプロピレン,ポリアミドが多く使用されていることがわかりました。これらの素材は軽量であり,海中に浮遊して浜辺にたどり着きやすく,海洋ごみとして収集されやすいと考えられます。

 

定性結果:ポリエチレン,ポリプロピレン

定性結果:ポリエチレン,ポリプロピレン

図1:浜辺で収集した漁網の赤外スペクトル

図1:浜辺で収集した漁網の赤外スペクトル

定性結果:ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリアミド

定性結果:ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリアミド

図2:リサイクル工場から入手した漁網の赤外スペクトル

図2:リサイクル工場から入手した漁網の赤外スペクトル

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IRSpirit-X

フーリエ変換赤外分光光度計(FTIR)

マイクロプラスチックなどの海洋ごみの分析には,検体数が多いケースもあり,簡便で迅速な測定が求められます。FTIRは,有機物と一部の無機物の定性が可能であるため,迅速に主成分を判断できます。

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