灯油,軽油の分析/GC

灯油は沸点範囲約180℃~300℃の石油留分,軽油は灯油と重油の中間の沸点範囲を持つ石油留分です。 灯油,軽油ともガソリン同様,非常に多くの成分が含まれています。 
ここではキャピラリカラムによる灯油と軽油の分析例を紹介します。
60mの無極性キャピラリカラムを用い,スプリット法で分析しました。
 

灯油データ

灯油の分析

軽油データ

軽油の分析

 

ガスクロマトグラフ

試料中の各成分の含有量を測定する分析装置です。試料溶液は,注入部においてガスの流れに乗せられ,カラムと呼ばれる分離管に運ばれます(ヘリウムや窒素などをキャリアガスとして使用)。 カラムの中では各成分が分離されます。 カラムから出てきた成分は,検出器でその量が測定されます。未知濃度の試料を測定する際には,既知濃度の標準試料も注入して,ピークの保持時間(出現時間)や面積を,標準試料のそれと比較して濃度計算を行います。