ガソリン成分の分析/GC

平成8年3月末の特石法廃止に伴いガソリン中のメタノール,MTBE(メチルターシャリブチルエーテル),ベンゼンおよび灯油(n-C13とn-C14の容量%合量の14倍に相当)が規制されています。これら規制成分の分析法は,JIS K 2536-1996(石油製品-成分試験方法)に目的に応じて4種類のガスクロマトグラフ(GC)分析法が記載されています。 
ここでは「GCによる全成分試験方法」を紹介します。

メタノール,MTBE,n-C13およびn-C14添加ガソリン

 

ガスクロマトグラフ

試料中の各成分の含有量を測定する分析装置です。試料溶液は,注入部においてガスの流れに乗せられ,カラムと呼ばれる分離管に運ばれます(ヘリウムや窒素などをキャリアガスとして使用)。 カラムの中では各成分が分離されます。 カラムから出てきた成分は,検出器でその量が測定されます。未知濃度の試料を測定する際には,既知濃度の標準試料も注入して,ピークの保持時間(出現時間)や面積を,標準試料のそれと比較して濃度計算を行います。