複合材料のCAE信頼性向上のために
~複合材料の3点曲げ衝撃,高速圧縮試験~

CFRTPの速度依存性・温度依存性の評価(3点曲げ衝撃試験)

熱可塑性炭素繊維強化プラスチック(CFRTP)は比強度・比剛性が高いといった特徴があります。そのため軽量化による燃費の向上を目的に自動車などの輸送機に使用されています。例えば自動車の場合,寒冷地や砂漠で使用されるため温度特性が重要となってきます。また,事故により瞬間的に大きな力が加わることも考えられるため,衝撃特性の評価も重要になります。
今回は熱可塑性CFRTP を試験片とした3点曲げ衝撃試験を実施しました。

CFRTP の速度依存性・温度依存性の評価(3点曲げ衝撃試験)

本研究は,経済産業省-NEDOプロジェクト「革新的新構造材料等研究開発」(平成26年度~)の一環として行われたものです。特に材料を提供いただいた東レ株式会社に謝意を表します。

  • 0.0001 m/s~20 m/s(72 km/h)の広い範囲で試験可能。
  • 油圧制御により落錘式に比べ試験中の速度減衰を低減。
  • -40~150 ℃で試験可能。(オプション)
  • 衝撃により試験片が動かないようにするため,治具にはバネにより試験片を押さえる機構を搭載。