真空高温下での強度試験において,引張及び圧縮変位が非接触で測定できるシステムです。高温状態で材料が軟化する場合,変位計が材料の変形に影響を及ぼす可能性があります。本システムでは2次元非接触センサーを採用し,変形特性に影響を与えずに,圧縮変位だけでなく幅方向の計測データも取得できます。非接触測定の場合,温度差による大気のゆらぎが精度低下を招くため,真空にすることで精度低下を低減しています。また,高温状態では材料が酸化してしまうため,真空機構は酸化防止対策としても有効活用できます。材料の変形に影響を及ぼさないと考えられる場合は接触式変位計も使用できます。

真空高温雰囲気下引張試験システム