オートサンプラー自動希釈機能とLC-MS/MSを活用した食品容器中ビスフェノール類8種の迅速一斉分析

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はじめに

ビスフェノールA(BPA)は、ポリカーボネート(PC)やエポキシ樹脂などの原料として広く使用されています。ポリカーボネートは、透明性や耐衝撃性に優れていることから、飲料ボトル、再利用可能な食器、食品容器などに使用されています。また、エポキシ樹脂は、食品缶や飲料缶の内面コーティング材として、金属の腐食防止に利用されています。 一方、BPAには内分泌攪乱作用が懸念されており、容器の加熱や経年劣化などによって食品へ移行し、人体に取り込まれる可能性が指摘されています。このような背景から、世界各国でBPAをはじめとするビスフェノール類に対する規制が強化されています。特にEUでは、2024年に食品接触材料へのBPAの使用禁止が規定され、2025年にはBPA以外のビスフェノール類も含めた規制や低い検出下限値が設定されています。 国内の告示法ではHPLC法が定められていますが、より短時間で、BPA以外の類似化合物も低濃度で同時に分析できる手法が求められています。そこで本研究では、LC-MS/MSを用いてビスフェノール類を高感度かつ一斉に分析できるメソッドを構築しました。さらに、オートサンプラーの自動希釈機能を活用することで、省力化・省溶媒化および作業の標準化を検討しました。

2026.10.29

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