イオンクロマトグラフデュアル分析システムを用いた温泉水の陰イオン・陽イオン同時分析

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ユーザーベネフィット

- ろ過と希釈のみの簡便な前処理で、温泉水中の無機イオン15成分を短時間で評価できます。 - 陰イオン類に加えて、チオ硫酸イオンおよびよう化物イオンを一斉分析できます。 - UV-VIS検出器を併用することで、高濃度の塩化物イオンを含む温泉水中の微量イオンを選択的に定量できます。

はじめに

温泉水は、その成因や地質環境の違いにより、多種多様な無機イオンを含有しています。そのため、温泉資源の利用に際しては、主要な無機イオン成分の適切な評価が求められます。「鉱泉分析法指針(平成26年改訂)」では、チオ硫酸イオン(S2O3)の定量(指針7-26)および陰イオン類(ふっ化物イオン(F)、塩化物イオン(Cl)、臭化物イオン(Br)、硫酸イオン(SO4)、りん酸イオン(PO4)、亜硝酸イオン(NO2)および硝酸イオン(NO3))の一斉分析(指針7-35)にイオンクロマトグラフ(IC)法が規定されています。IC法は、希釈やろ過といった簡便な前処理で分析が可能であり、複数成分を同時に分析できることから、従来の滴定法や比色法と比較して分析時間の短縮と高い再現性を実現できます。また、有機溶媒や有害試薬の使用量が少ないため、試薬コストの削減、作業者の安全性向上および環境負荷の低減にも寄与します。 本稿では、デュアル分析システムによる温泉水中の陰イオンおよび陽イオンの同時分析例を紹介します。陰イオンは、指針に規定されている陰イオン類に加え、チオ硫酸イオン(S2O3)およびよう化物イオン(I)を含む9成分を、陽イオンはリチウムイオン(Li)、ナトリウムイオン(Na)、アンモニウムイオン(NH4)、カリウムイオン(K)、マグネシウムイオン(Mg)およびカルシウムイオン(Ca)の6成分を対象としました。これらを同時分析することにより、含よう素泉や高塩泉など、幅広い温泉水の泉質評価をより効率的に行うことができます。

2026.09.30

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